昔の面白いマンガを読みたい！年代別におすすめ作品を紹介

漫画家・池田理代子の代表作品ともいうべき漫画です。フランス革命中のベルサイユ宮殿を舞台として、運命を左右される2名の人物、男装の麗人オスカルとフランス王妃マリー・アントワネットの数奇な生涯を描きます。 本作はテレビアニメ化や映画化、さらには宝塚歌劇団によって舞台かされたことが引き金となり、社会現象になるほどの人気を得ました。2014年6月27日には通算観客動員数500万人を記録し、宝塚歌劇団の歴史の中でも最大のヒット作と言われています。

“はいから”とは、流行を追ったり、西洋風を気取ることです。文明開化したばかりの大正時代の日本を舞台に、はいからさんと呼ばれた1人の女性の半生を描きます。 花村 紅緒は跳ねっ返りでじゃじゃうま、特技は剣道と槍道という、当時の女性層から考えれば全くかけ離れた人物でした。そんな彼女は伊集院 忍との縁談を両親に強引に決められたことで反発していましたが、やがて忍の優しさと人柄に徐々に惹かれていきます。 ところが紅緒の起こしたトラブルが元で、忍がシベリアへの出兵を命じられ、あげくに戦死の報告を受けてしまいます…… そんな女性が女性らしさを持つことを許されなかった激動の昭和時代を、紅緒を通して描いた作品です。大和の画業50周年の一環として2017年に劇場アニメ化もされました。

マンガの神様と呼ばれた漫画家・手塚治虫の代表作の一つです。後に『ブラックジャックによろしく』をはじめとした医療漫画というジャンルを切り開いた作品でもあります。 顔が傷だらけで黒いマントに身を包み、日本人であるということ以外一切わからない主人公・ブラックジャック。唯一わかっているのは、彼が無免許医師であることと、不可能と呼ばれたオペを成功させる天才的な腕を持った外科医ということでした。 そんなブラックジャックがさまざまな国や境遇の立場の患者を手術し、治療していくヒューマンドラマを描いた作品です。 映画化、OVA化、アニメ化などさまざまな形でのメディアミックスがされており、巨匠手塚 治虫の少年誌での最後のヒット作品ともいわれています。

圧倒的な画力と、核戦争後の荒廃した世界を拳一つで生き抜くというハードかつ独創的な世界観で、一気に子どもたちの間で人気が爆発した作品です。 主人公のケンシロウは北斗神拳という一子相伝の拳法の継承者で、その拳法も”体のどこかにケンシロウが指をついた相手が死ぬ”というインパクトのあるものでした。「お前はもう死んでいる」の決め台詞は、今でも語り継がれています。 さらには同じ原作者・漫画家で『蒼天の拳』というスピンオフ作品も描かれ、こちらも人気を博しました。少年ジャンプの歴史、はては漫画史を語る上では読んでおきたい一作です。

漫画作品が完結後20年近くも売れ続けて2000万部を突破したという希有な作品です。それほどに本作は、ロングヒットを記録し、世代が変わっても受け継がれてきたという証左でもあります。 ある日突然空から正体不明の生物が飛来した日本丸その生物は人間の体内に侵入しで人間を支配し、他の人間を捕食するという性質を持っていました。高校生の泉新一もまた、この謎の生物により規制されてしまいますが頭部への寄生は免れ、その結果右腕に寄生されてしまいます。 右腕と置き換わったことから、この生物は”ミギー”と名乗るようになりました。この特殊な関係によって他の寄生生物に新一とミギーは敵として認識されてしまい、生き抜くために力を合わせるようになります。その中で新一は成長し、ミギーは人という生物を徐々に理解していくのです。 本作は2014年にテレビアニメ化、2015年に 実写映画になりました。 独特な世界観やテーマの重さと、過激な描写が話題を呼び、現在でもコアなファンが多くいます。

『キャッツアイ』で知られる北条司の作品です。4回に渡るアニメ化と3回のスペシャルアニメの放送、あのジャッキー・チェンを主演にした実写映画なども制作された、国民的アニメとも言うべき作品です。 ストーリーは、 新宿で暮らす主人公の冴羽 獠は裏社会では名の知れたスイーパーでした。あらゆる武器に精通し、拳銃の腕はピカイチです。そんな彼が元相棒の妹である香とともに、依頼を受けたトラブルや事件を解決します。 冴羽 獠は無類の女好きで、基本的に依頼は女性からしか受けません。 一つの事件に登場するそれぞれの依頼人たちとの危険な関係、銃によるアクションを迫力ある絵柄で描いています。 本作は後に、『エンジェル・ハート』 という作品に設定の多くが引き継がれています。冴羽 獠は普段はだらしないもののいざという時は頼れる男になるというギャップが他の主人公の原型とも言える存在です。

本作は高橋留美子が週刊少年サンデーで連載した作品です。国内の単行本コミックス発行部数は約5500万部を超えており、高橋留美子のベストセラー作品でもあります。 ストーリーは、父と拳法の修行に励む早乙女乱馬が、中国の呪泉郷という場所であるアクシデントに遭遇してしまい、それ以降は水をかぶると女、お湯をかぶると男に戻るという特殊な体質になってしまうのでした。 拳法家としてのシリアスな展開や、ヒロインであるあかねとの恋、他の憲法家たちとの友情や、らんまの体質を活かしたギャグなど、ジャンルを特定できないほど、バラエティに富んだ作品です。 テレビアニメにはトータルで161話が制作され、アニメ版にしかないオリジナル要素も多くあります。 名探偵コナンの工藤新一役の山口勝平、灰原哀役の林原めぐみがらんまを演じており、今見てもなお面白い作品です。

格闘技漫画を挙げろと言われればこの作品の名前を出さない読者はまずいないでしょう……と言えるほどに格闘漫画としての地位を確立した作品です。 本作のストーリーは非常にシンプルです。 主人公の範馬 刃牙は、かつて自分の母親を殺した男であり父でもある範馬 勇次郎を倒すため日々のトレーニングやたまたまな格闘家との対戦を通じて実力をつけていくという物語です。 範馬勇次郎は地上最強の生物と言われており、彼を倒すには刃牙もまた地上最強の生物となるしかありません。 本作は主人公の刃牙の試合だけではなく、プロレスや合気道、空手など様々な武術を使う格闘家たちが登場しとプライドを賭けて戦います。 本シリーズはシリーズ化されていて、2021年6月現在は『バキ道』が連載されています。

本作が後のギャンブル漫画に与えた影響は大きく、福本伸行という漫画家の名前の知名度を広めた作品でもあります。 主人公の伊藤カイジは、何の目標もなく日々をダラダラと暮らす青年でしたら、ある日連帯保証人になった友人が借金から逃げたために、数百万円の借金をすることになってしまいます。法外な金利と金額は、フリーターである彼にとうてい返せる金額ではありません。 カイジがどうすべきか苦悩していると、金貸しの遠藤は､カイジに稼ぐ手段を紹介します。それがギャンブルでした。以降、カイジは己の人生と命を賭けた命懸けのギャンブルに身を投じていくことになります。 今作は競馬やトランプなど一般的なギャンブルではなく独自性のルールを用いてギャンブルで大金あるいは命をかけて戦う人間の姿を描いています。極限状態の人間の醜さや高潔さが、多くの読者の心を惹き付けました。