名作ボクシング漫画10選！ 今ボクシングが熱い！

父親が借金を理由に自殺してしまい、母の愛人のヤクザからは虐待されるという壮絶な人生を送ってきたリク。彼はそのヤクザを殺してしまい、児童養護施設へ引き取られます。施設でも壮絶な目にあっていたリクは、元ボクサー・所沢に助けられ、ボクシングを始めることを決意。彼は壮絶なボクサー人生を歩み始めます。 非常に重苦しく、暗い展開が続く漫画です。どん底から強さを求めボクサーになったリクが、その果てに何を見出すのか……。そんな成長譚として楽しめると思います。 爽やかなスポーツとしてのボクシングではなく、人間のダークな部分を真っすぐに描いている名作ボクシング漫画です。

吉祥寺にある帝拳高校に入学した前田太尊は、入学早々しかし、くだらない理由で大暴れ、教師を殴って停学処分となってしまいます。 そんな太尊はある日、応援団とボクシング部の抗争に巻き込まれてしまいました。太尊は喧嘩と強さとカリスマ性で抗争を解決、不良たちの尊敬を集めていくことになります。 『ROOKIES』の森田まさのり先生の代表作で、未だにヤンキー漫画の中でも高い人気を誇る作品です。 ボクシングの世界チャンピオンを目指す太尊が主人公で、仲間と友情をはぐくみながら、喧嘩を仕掛けてくる様々な敵とのバトルを描いています。 「ジャンプ黄金期」を支えた作品の一つで、ギャグ、バトル、成長とどの要素もハイレベル。色あせない名作漫画ですよ。

不良少年のリクは、暴走族から金をもらってケンカを請け負っていました。ある夜、ケンカの仕事を終えたリクは、泣きながら公園のベンチに座っている青年と出会います。その青年・棚夫木は、ボクシングの才能を持ちながらも、プロテストを受けることすらできず引退宣告されたばかりでした。彼との出会いがきっかけで、リクはボクシングの道に踏み出すことになっていきます。 作品の原案はボクシングの元世界チャンピオンである竹原慎二さんが担当しています。そのためか、ボクシングの描写、ボクシング界のシステムなどが非常に丁寧に描かれている作品となっています。 また、人との絆や成長を描いた物語も読みごたえは充分。ボクシングファンは必読の漫画と言えるでしょう。

学校にも家庭にも居場所がないと感じている高校生の神代ユウは、夜の街を徘徊していました。ひ弱な外見のユウでしたが、ある日本屋で手にしたボクシング教本を読み、ボクシングのワンツーを覚えます。 それで不良を撃退し続け、ヤンキー狩りと恐れられるようになった彼は、夜の街の争いに巻き込まれていくことになるのです。 『自殺島』などでも知られる森恒二先生の出世作にして、ストリートファイトを描いた作品では一番の知名度を誇っているのではないでしょうか。 路上という環境で行われる喧嘩を丁寧な解説とともに見せてくれる漫画です。また、主人公は元いじめられっ子で非常に屈折しているので、その成長を見守るのも面白い漫画です。

何不自由のない人生を送ってきて、何をやっても簡単に一番になれてしまう小学６年生の武勇。そんな勇でしたが、転校生の美少女・萌香と出会ったことでボクシングに興味を持ち、ボクシングの世界にのめり込んでいきます。 作者は大人気野球漫画『MAJOR』の作者である満田拓也先生。スポーツ漫画の主人公と言うと、始めはうだつの上がらない少年であることが多いですが、今作の主人公は文武両道で容姿端麗。 しかしそんな、少し嫌味な主人公が、ヒロインとボクシングに出会うことで変化していく。という、少し変わった成長を描いたボクシング漫画です。 一風変わった主人公の成長譚が読みたい方にはお勧めです。もちろん、『MAJOR』が好きだったという方にもおすすめですよ。

18歳ながら、身長19cmをこえる大柄な女の子、秋野おこめ。村の相撲大会に出場したおこめは、男たちを次々となぎ倒していって優勝してしまいます。そんなおこめの姿を偶然目にした、東京のボクシングジムでトレーナーを務めているあかね。あかねはおこめをボクシングにスカウトするのですが……。 ボクシングを題材にした漫画は昔から多くありますが、女子ボクシングを題材にしているのは珍しいのではないでしょうか。 作者は『わたるがぴゅん！』や『黄金のラフ〜草太のスタンス〜』などの作者であるなかいま強先生。過去作でも見られるギャグパートは健在です。 素人の女の子が主人公なので、ボクシング知識が無くても十分に楽しむことが出来る漫画です。

「ペンギンジム」は有望な選手が多数在籍するボクシングジム。しかし、ある興行でまさかの大惨敗を喫してしまい、ジムは破産の危機に陥ります。ジムを立て直すために勝ち続けることが必須になってしまいます。会長の孫娘である響は、気の弱いハードパンチャーである佐藤と、そんなジムの危機を乗り越えるために立ち上がります……。 いきいきしたキャラクターの描かれ方と、丁寧なボクシングの解説で、ボクシングに詳しくない方でもそれほど苦にせず読み進めることが出来る作品でしょう。 主人公の成長譚が嫌いという方は少ないと思いますが、サクセスストーリーが好きな方には特に強くおすすめしたいボクシング漫画です。

紀元54年のローマ帝国では、古代ボクシングが流行っていました。コロシアムで戦う奴隷のセスタスは、体格には恵まれていなかったものの、スピードとテクニックを駆使して相手を打ち破っていきます。そんな彼の活躍が皇帝であるネロ・クラウディウスの目に止まって……。 古代ローマで見世物として流行っていた、古代ボクシングを題材にした珍しい作品です。 奴隷のセスタス、天才格闘家のルスカ、後の暴君であるネロの3人を主軸に、壮大な物語が展開されます。 作者による解説が非常に丁寧で解りやすいので、ボクシングや歴史の知識が無くても楽しめます。歴史的風習や事件もかなり正確に描かれていて、歴史漫画として読んでも満足できる作品です。

亡き父親譲りの赤い髪と常人離れした頑丈さを持つ中学生の飛嶋閃は、無茶をするばかりの日常を生きていました。 そんな閃を見かねた母は、旧知の仲であるキックボクシングジムの会長・桜和田のもとへ彼を預けることにします。最初は反発していた閃でしたが、次第にキックボクシングの魅力に惹かれていき……。 キックボクシングは実は日本発祥だということをご存知でしょうか。そこまで知名度が高いとは言い切れないキックボクシングを題材にして描かれた作品です。 後に『カラダ探し』の作画担当として知名度を上げる村瀬克俊先生の初連載作品で、画力はこの作品の時点で非常に高く、格闘シーンは非常に迫力があります。 全二巻と手に取りやすい長さなので、ぜひ読んでみてください。