現実では決してお目にかかれない猟奇的なシーンやシチュエーションも、マンガなら見ることができます。殺し合いや食人、精神崩壊といったマンガの中でも、とくにグロテスクな描写に定評があるマンガを紹介します。怖いもの見たさで読んでみるのもよいですが、気分が悪くならないように注意が必要です。
バトルロワイアル
高見広春さんの小説を原作にマンガ化した作品で、北野武さんが先生役を演じる映画版なども当時話題となりました。 "BR法"という架空の法律に基づき、無作為に選ばれたクラスメイトが、最後の1人になるまで殺し合いをするという、デスゲームの流行を作ったきっかけとも言える作品です。 中学生の仲の良かったクラスメイト同士が凄惨な方法で殺し合う本作ではグロテスクな死体の描写なども多くあります。生き残るのは誰なのか、結末にも注目です。
屍牙姫
洋館に住む謎の美女と、彼女に仕える少年の物語です。 学校でいじめられている少年・橘(たちばな)は、いじめっ子を洋館に住む美女の前に連れて行きます。いきなり全裸になる美女を前に、期待に胸を膨らませるいじめっ子でしたが、彼は心臓をえぐり取られて死んでしまいます。 えぐり出された心臓から抽出された血液を、美女は一気に飲み干してしまいました。 実は彼女は吸血鬼だったのです。橘は彼女に尽くしています。ところが美女は、ある日に橘が獲物として連れてきた広田(ひろた)という少年を気に入ってしまい、下僕にしてしまいます。 不気味な吸血鬼と血の多いグロテスクな描写は、まさに吸血鬼を題材にしたホラー作品といった様相です。
友食い教室
主人公・天野翔太(あまの しょうた)が所属する1年A組のクラスメイトに"友食いゲーム"メールが届きます。差出人の名前がなく、最初はいたずらかと皆は無視していましたが、クラスメイトの1人が死亡したことをきっかけにこのゲームでは死亡することもありえると分かり、ゲームのルールを探ります。 そして分かったことは、"感染者に指定された人物は、対象者の体の一部を食べないと死亡する"というものでした。 クラスは疑心暗鬼の状態になり、秩序が崩壊してしまいます。騙し合いが暴力、そして食人が行われるという最悪の環境です。はたしてこのゲームの結末はどうなるのでしょうか。そして首謀者は一体誰なのでしょうか。