迫り来る恐怖！ゾンビ漫画おすすめ10選

1巻の表紙を飾るのは顔面がドアップのゾンビ。それだけでもうグロさと恐怖を感じますよね。しかしこの作品、一見パニックホラーものに見えますが、中身はシュール系ギャグ漫画なのです。主人公は引きこもりの高校生・幸一。彼は父親とアパートでふたり暮らをしています。父親は会社をリストラされ、スーパーのバイトを始めます。そんなある日のこと……幸一は勤め先のスーパーへ足を運びます。彼はこの街の異常事態を目の当たりとします。そこには、押し寄せるゾンビの群衆が……_。工事現場で正体不明の怪物に遭遇したり、彼のまわりは日常から非日常へと変化していきます。非日常な中、普通に暮らす街の人々と謎の父親の順応力に、なんだか笑いがこみあげる作品です。

舞台は、松嵐学園という青少年矯正施設です。16歳の少年、前田義明はどこにでもいるような、ごくごく普通の少年です。ある日突然、殺人犯と間違われ、無実の罪を着せられてしまいます。彼は犯無期懲役の判決を受けてしまい監獄に収監されます。彼の主張は誰にも認めてもらえず、彼にとって暴力渦巻く監獄での生活は絶望的でした。そんな中、施設内で護送車の衝突事故が発生してしまい、車内から現れたのは、なんとゾンビでした。そう、学園の外ではほとんどの人間がゾンビ化していたのです。彼と監獄生活を共にする少年たちとのゾンビとの戦いが始まってしまうのでした。従来のゾンビ漫画とは一風変わった、主人公がゾンビ使いという斬新なアイディアが盛り込まれている点にもご注目してみてください。

本作品は、同タイトルの小説が原作の作品です。タイトルにもある「屍鬼」とは、死亡後に蘇生した人間のことです。外見は人間と変わりありませんが、心臓や体の器官は動いていません。特徴としては吸血鬼と非常に似ていて、生命維持には人間の血液が必要です。驚異的な治癒能力を持ち、日光にあたると皮膚が焼けただれてしまうのです。舞台は外場村という人口わずか1300人の小さな村です。ある日、山入りという過疎集落で3人の村人の死体が発見され悲劇は突如幕を開けます。村で唯一の医者である尾崎敏夫は、不信感を持ちます。その後も村人は連続して不審死をとげます。死の原因は殺人なのか、疫病なのか、それとも……。

本作品はタイトルからしてインパクトが大きい作品ですね。物語は「佐藤」という男子高校生が、いきなりゾンビの集団に襲われているシーンから始まります。主人公はこの佐藤君ではなく、彼と同じクラスの「真山」さん。真山さんたち4人の女子高生は、肝試しのノリでとある廃校へ向かいます。その道中、彼女たちは道端で痕跡を見つけます。その痕跡を辿っていくと、そこには冒頭で登場したゾンビの集団が……_。彼女たちは、その場をなんとか回避できます。しかし次の日、普通に登校すると、ゾンビに襲われていた「佐藤」君の異変に気づきます。これを皮切りに街の人々は「乗っ取られて」いき、真山さんが済む地域全体はどんどん蝕まれていってしまいます。「歪みゆく日常と少女の非日常」がテーマの本作品。今後、どうやって窮地を乗り越えていくのでしょうか。

20XX年、11月24日、新宿。突如ゾンビが発生し、東京は瞬く間にゾンビに支配されてしまいます。本作品は上下巻が発売されており、主人公は固定ではなく複数の人間の絡み合いが描かれています。変わり果てた東京で希望を求め生きる人々を描くオムニバス・ゾンビ・ストーリーです。作品に登場する人物は様々で、電線をつたい生き延びようとする者、備蓄のつきかけたマンションからの146人の脱出……。子供たちだけで取り残されてしまった兄弟などなど……。極限状態の中の人間の生き様を描くとともに、生きるとは、論理とは、愛とは何かを考えさせられる作品です。もし東京でゾンビが発生したら、自分の命、友情、愛……あなたは何を優先しますか？

日常にゾンビが出没しているのに、人々は変わりない日常を送っている日本が舞台のお話です。動かなくなったゾンビを回収する「ゾンビバスターズ」社員の「ゾンビ」くん。彼は、ゾンビ捕獲メカマニアの開発に打ち込みすぎるが故、モテない青年です。そんな彼のもとに、就職難からやむを得ず女の子がアルバイトとして入社します。ゾンビくんは彼女の指導役を命じられることに。ゾンビくんの指導のもと、女の子はメキメキと実力を伸ばしていき、2人はゾンビ取りの仕事が充実すればするほど、距離を縮めていき……。本作品はゾンビものですが、恐怖というほどの緊張感がそこまで感じられず、全体的にあかるい雰囲気が魅力の作品です。

ほとんどの人が体内に保有しているNHV-3ウィルス、通称「水ぼうそう」ウィルスがあります。2005年、きっかけは1人の老婦人の体内で起きた突然変異でした。それから10数年後の201X年、老婦人はゾンビとなり、それを皮切りに人々はゾンビ化していきます。世界はゾンビと化した人々の恐怖に包まれてしまいます。主人公、藤岡修造はアイドルオタクです。登校拒否の彼は、アイドルオタクの一部からは「神」と呼ばれ、支持されていました。ある日、彼はアイドルイベントでゾンビになってしまいます。ゾンビ化した彼は、開き直りこう豪語します、「ゾンビ界の神になってやる」と。果たして彼はゾンビ界の神になれるのでしょうか……。

「学園生活部」に所属する可愛らしい女の子たち4人が送る学園生活。この時点では、ほのぼの系の漫画だと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし「学園生活部」の実態とは、人間をゾンビに変えてしまうパンデミックによりゾンビが蔓延する世界で、ゾンビ化を免れるために創立された部活だったのです。主人公の丈夫槍由紀（愛称ゆき）は、過去に起きたトラウマから現実世界を認識していないため、ゆきの目には「普通の学園生活」のように見えていますが、彼女たちが寝泊まりする学校は、実際は廃墟と化され、壁や床に染み込んだ教室でした。本作品には、絶望的な世界で彼女たちはゾンビと闘い、生き抜く姿が描かれています。かわいらしさとのギャップや、所々に散りばめられた伏線に、今後の展開が気になる作品です。

主人公の「花」は、同じ学校に通っていた、同級生の「マコト」と二人暮らしをしていました。しかし、マコトはすでにこの世を去っており、世界の各所で発生している「代行症」により蘇生した女の子でした。この作品は、そんな二人の奇妙な夏の、切ない物語……。メインは二人の日常が描かれており、代行症に関しては、あまり深くは語られていません。なぜマコトは代行症になってしまったのか、花は彼女を匿って二人暮らしをしているのでしょうか。死をテーマにした作品なので、内容は重くシリアスめですが、どことなくノスタルジックな雰囲気に惹かれること間違いなしの傑作です_