次の瞬間には何が起こるかわからない、身の毛もよだつ展開が次々と巻き起こるサスペンス漫画を紹介します。自分の身に危険が及ぶかもしれない極限の状況だからこそ、登場人物たちの人間性が露わになるのです。 主人公自身が殺人犯、明日命があるかどうかわからない危険な状況、犯人不明のミステリー要素が強い作品など、読み始めるとページをめくる手が止まりません。気になる漫画があればぜひチェックしてみてください。
インゴシマ (1)
少年・青年マンガ修学旅行先へ向かう高校生の一行を乗せた客船が、嵐に遭遇して難破してしまう。流れ着いた海図にない島――そこに住まうのは、不気味な日本語を話し、野蛮な生活文化を営む「シマビト」だった。人が住む島だったと安心する生徒たち。だが直後、シマビトによる生徒たちの【捕獲】が始まる! 飲み水さえも満足に手に入らない極限状況の中で、シマビトたちの圧倒的な暴力にさらされるうちに、少年少女たちはその本能を少しずつ剥き出しにされていく。すべての道徳が吹き飛んだあとでも、人は人としていられるのか――獣に堕ちてしまうのか。命と生の意味を突きつける、トライバル・サバイバル・ストーリー!
インゴシマ
修学旅行の高校生を乗せていた船が難破し、ある島村にたどり着きます。その島には普通の人よりも体格の大きく話が通じない恐ろしい人々が住んでいるのでした。 彼らは高校生を拉致していきます。 拉致した先で恐ろしい目に遭う高校生たち…。一方、運良く島の人間の手を逃れた高校生たちは救助を呼ぼうとしますが、その場所はGPSでも表示されない未確認の島だということがわかり、救助も絶望的です。 ただでさえ食料や水もなく生き残ることが難しい状況下で、謎の村人までが襲ってくる場所で彼らは生き延びることができるのでしょうか。
予告犯
SNSを誰もが扱う現代だからこそ生まれた漫画だといえるでしょう。"シンブンシ"と呼ばれている男が、ある食品加工会社を放火すると予告した動画をインターネットに投稿します。誰もが悪質なイタズラだと思っていましたが、実際に予告通りに放火が決行されたことで、警察のサイバー犯罪対策課も動き出すのでした。 その後の、シンブンシは次々と予告・犯行を繰り返していきます。彼が犯行に及ぶのは、食中毒を起こした食品会社など、なんらかの"やましいこと"をしていえる者たちです。現実世界で起こってもおかしくないリアリティのある犯罪は、はたして正義か、それとも悪なのか、どちらでしょうか。 現代のネット社会に生きる我々にとって、深く考えさせられる作品です。
Another
病気の療養のために夜見山北(よみやまきた)中学校に転入してきた榊原恒一(さかきばら こういち)は、クラスメイトの1人、見崎鳴(みさき めい)がクラス中から無視されていることに気が付きます。いじめを受けているわけではなく、彼女は完全にいないものとして扱われているのです。 屋上で鳴を見つけて話しかけた恒一は、クラスメイトから「いないものとして扱え」という警告を受けます。その後、クラスメイトの1人が階段から転げ落ちて死んでいまいます。すると、恒一もクラスで"いない者"として扱われるようになりました。この学校にはある秘密があったのです。 それは、3年3組では毎年死者が出ること。そして、死者を出さないためには、クラスで1人をいないものとして扱うという、ルールがあるためでした。恒一はそのルールを破ったため、クラスで鳴と同様の扱いを受けることになりました。しかし、クラスからは次々に死者が出始めます。 綾辻行人さんが描いたミステリー・サスペンス小説を漫画化した本作は、映画にもなっている話題作です。はたして死の連鎖を止めることはできるのでしょうか。