【ネタバレ注意】マンガ大賞受賞!人気がとどまる所を知らない『ゴールデンカムイ』がめちゃくちゃ面白い!魅力・見どころを中心に紹介!

【ネタバレ注意】マンガ大賞受賞!人気がとどまる所を知らない『ゴールデンカムイ』がめちゃくちゃ面白い!魅力・見どころを中心に紹介!

※ネタバレあり※2016年にマンガ大賞を受賞し話題になった、野田サトル氏の著書『ゴールデンカムイ』(現在20巻まで発売中)。野性味溢れるグルメ漫画、他では見られないような顔芸、名言珍言の数々。何かと話題の尽きない一攫千金サバイバル青年マンガを今回は作中の登場人物の魅力を中心にご紹介します!

  • ゴールデンカムイ 1

    少年・青年マンガ
    4.6
    513

    『ゴールデンカムイ』とは

    歴史漫画でもあり、ギャグ漫画でもあり、冒険漫画でもあり、バトル漫画でもあり、グルメ漫画でもある。そんな「和風闇鍋ウエスタン」と言われている、面白い要素が絶妙なバランスで調和したごった煮漫画が本作の一番の特徴と言えるでしょう。 「むさ苦しいのはちょっと…キラキラしてキュンキュンできる漫画じゃないと私読めないわ~」と思っているアナタ! 大丈夫です! ちゃんとその要素も含まれています(笑)! 同じく痺れるような戦闘漫画の原泰久氏著書『キングダム』が好きな方にもオススメの漫画です!

    あらすじ

    明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道周辺を舞台とした、莫大な埋蔵金をめぐる生存競争サバイバル。 舞台は気高き北の大地・北海道。時は激動の明治時代後期。日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元はある目的のために大金を欲していた…。 一攫千金を目指しゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!? 雄大で圧倒的な大自然!VS凶悪な死刑囚!そして純真無垢なアイヌの少女・アシリパとの出逢い!!莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開ける!!!!

    ド変態だらけの個性的すぎる登場人物たち!

    死刑囚も変態、軍人も変態、主人公たちも基本は変態、という感じで、この漫画には基本、変態しか出てきません。強烈な個性の持ち主だらけです。今回はその中でも5人を厳選してご紹介します!

    不死身と呼ばれた男・杉元佐一(すぎもと さいち)

    声優-小林親弘本作の主人公。元大日本帝国陸軍一等卒で元第一師団特別支援隊隊員。軍帽にマフラー、顔を縦横断する裂傷痕が特徴。 一攫千金を求めて北海道に渡るがアイヌの埋蔵金を巡る争いに巻き込まれる。 鬼神のような戦闘力と強運、生への凄まじい執念、医師が見放す重篤な負傷でも翌日には治癒し戦場を駆ける驚異的な回復力から「不死身の杉元」の異名で一目置かれ、第七師団にもその名を知られている。ただし射撃の腕前は悪い。 また戦場で負った夥しい傷跡が顔を含め全身に今も残る。 暴力や殺傷行為に全く躊躇しないが、義に厚く自己犠牲精神が強い。 普段は気さくで茶目っ気もあり礼儀正しい。 アシリパに対しては常に「アシリパさん」と呼び敬意を払い、相棒として互いに認め合う関係である。

    アイヌの愛娘・アシリパ(アイヌ語: Asirpa)

    声優-白石晴香 本作のヒロイン。ヒグマに襲われていた杉元を助けたアイヌの少女。本作の変顔担当。 杉元から父が殺される原因になった金塊の話を聞き、その犯人に辿り着くために杉元に協力することに。 作中では主に北海道の自然とアイヌ文化を紹介する案内役を担う。 名前の「アシリパ」は新年・未来を意味するアイヌ語であり自分のことを「新しい時代のアイヌの女」と呼ぶ。日本語とアイヌ語の二言語話者。 猟や山に関しての知識・経験は深いが、縫い物・織物は苦手で、風習として口や手に施す入れ墨も入れていない。そのため、山の中で動物の糞を見かけてはしゃいだり、「ストゥ」と呼ばれる制裁棒を振り回す場面も多く見受けられる。

    愛され脱獄王・白石由竹(しらいし よしたけ)

    声優-伊藤健太郎 強盗と度重なる脱獄で収監されていた入れ墨の囚人の1人。坊主頭に長いもみあげが特徴。 杉元との取引により協力関係になる。 通称「脱獄王」の名の通り、関節を自在に脱臼させて狭い隙間を出入りできる人間離れした身体能力を持っている。 器用さや優れた観察力を持ち、コミュニケーション能力も高いため、間諜役として能力を発揮し暗躍する。ただしそれ以外は役立たずと呼ばれるかなりのドジっ子。よく動物に頭を噛まれる。 また作中では、白石のフェイスアイコンがそこかしこに見受けられる。

    反逆の情報将校・鶴見(つるみ)中尉

    声優-大塚芳忠 中尉。歩兵第27聯隊所属の小隊長で情報将校。 両目の周囲の皮膚が剥け、常にホーロー製の額当を装着した異様な姿の男(たまに額当から変な汁が漏れる)。装備はボーチャードピストル。 ある目的のために上官を謀殺してまで埋蔵金を追い求める。 奇矯で突飛、残忍な言動が目立ち、頭に血が上りやすい不気味な男だが、巧みな話術で他者の身の上話を聞き出したり相手の心情に寄り添って魅了したりと人心掌握術に優れ、そのカリスマ性に部下たちの中には彼に心酔する者も多い(ただし、もれなく変態)。

    孤高の山猫(凄腕)スナイパー・尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)

    声優-津田健次郎 上等兵。歩兵第27聯隊。杉元たちと最初に交戦した軍人。 スコープ無しのライフルでも300メートル以内であれば確実に頭部を撃ち抜くほどの凄腕の狙撃手で、2000メートル先までの射撃も可能かのような発言もしており、とても目が良い。 杉元にも劣らぬ戦闘力と生命力で普通なら死んでもおかしくない重症からも生還。 時折不敵な笑みを浮かべるが基本的に無表情で飄々とし腹の中が探りにくく、またその時々の状況に応じ独断で陣営を変わることも辞さないため「コウモリ野郎」とも呼ばれることもある。

    魅力ポイント

    (1) 読んだら食べたくなる『カムイ料理』!

    本作の見どころはなんといっても物語の随所随所で描かれている、山で採れた山菜や動物の肉を利用した料理です。また、その料理がとても美味しそうなのです! 話の中でよく出てくる調理方法が「チタタプ」。 捕獲した動物の肉・内臓・骨を包丁で叩いてひき肉にし、食べづらい部分もすべてひき肉にしてしまうことで頂く命を余すことなく食べる、アイヌの調理方法です。 あまりにもよく使われている言葉なのでしばらく「チタタプ」が頭から離れなくなります。 さらに作中で頻出する言葉「ヒンナヒンナ」。 これは食事に感謝するアイヌの言葉です。この言葉もたくさん出てくるので押さえておきたいですね。

    (2) 残虐、熾烈なハードボイルドが過ぎる戦闘シーン!

    ここまでの紹介だと登場キャラが変態で、料理を食べてばっかりの変態ギャググルメ漫画かと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。 戦闘シーンがめっちゃ過激です。 とにかくみんな、しぶといし、強いのです。 多少刺されたり、撃たれたってものともしません。 また、ヒグマがたびたび登場するのですが、ヒグマを1対1で倒したりもします。 遠距離射撃で敵を追い詰めていったり、近接格闘術で銃剣などを使用したりと、作者の野田サトルさんの戦闘マニアっぷりが伺えるところも見どころの1つです。

    (3) 温度差が凄い!残虐さを打ち消す茶目っ気満載のギャグパート!

    ゴールデンカムイを語る上で外せないのが最高に面白いギャグ要素ですよね! 「勃起!」など、その下ネタギャグから生まれた名言は数多くありますが、中でも一番Twitterを騒がせたワード「ラッコ鍋」はファンの間でも「伝説の神回」と呼ばれるほどのギャグ回となっています。(しかも何気に長い)。 まさかの展開にニヤニヤしてしまうこと間違いなしです。しかもそのあと、物語は驚愕のシリアス展開へと進んでいきます。もう脳が追いついていけません(笑) 果たしてラッコ鍋とは?驚愕のシリアス展開とは?詳しい内容はぜひ作品でご覧ください☆

    メディア情報

    2016年マンガ大賞で見事大賞を受賞。 2018年手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。 2018年4月よりTOKYO MXほかにてTVアニメが放送され、同年10月より第二期が放送された。 『ゴールデン道画劇場』というYoutubeで期間限定配信された、原作でお馴染みの扉絵ネタやおまけ漫画、アニメでは拾いきれなかったシーンなどを映像化したショートアニメもある。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。ここでは書ききれなかった魅力がまだまだある『ゴールデンカムイ』。読まず嫌いをしている人や、まだ「ゴールデンカムイ」を知らない人はぜひ、この機会に読んでみてください!

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