2021年にも、漫画界では多くの雑誌からさまざまな話題作・ヒット作が続出しています。今まさに旬を迎えているおすすめのマンガのあらすじや概要を紹介しますので、まだ読んでいないマンガがあったらぜひチェックしてみてください。自分の気分にピッタリの一冊を、さまざまなジャンルの中から見つけてみましょう。
SPY×FAMILY
2020年宝島社が発行している『このマンガがすごい!2020』にて、オトコ編の1位に輝いたのが『SPY×FAMILY』という作品です。本作は『少年ジャンプ+』に連載されています。その中でも閲覧数・コメント数などで最高記録を次々に更新しています。 その世界では知らない人はいない凄腕のスパイ・ロイが、とある任務から偽りの家族を作らなければならなくなりました。その家族として集められたのが、市役所の女性職員であるヨルと、アーニャという孤児院に暮らしていた幼い少女です。 しかし、ヨルは殺し屋、アーニャは他人の心が読めるエスパーという秘密があり、それぞれがこの秘密を抱えて偽りの家族を演じることになります。 コメディあり、シリアスありのバランスの取れた良作です。3人家族(偽装)の非日常のような日常を、ぜひ楽しんでみてください。
チェンソーマン
少年ジャンプで2018年12月から2020年12月まで、およそ2年間連載されました。累計900万部を突破し、『小学館漫画賞 少年向け部門』も受賞しています。 "悪魔"が日常に蔓延る世界で、デンジという少年は"デビルハンター"として生計を立てていました。ある日デンジは、仕事を斡旋していたヤクザに騙されて殺害されてしまいます。しかし、デンジの飼っていた悪魔"ポチタ"との契約によって、デンジは"チェンソーの悪魔"として復活を果たすのです。 復活したデンジは、悪魔を討伐する公安のデビルハンターとなり、生きていくことになります。このマンガはそんなデンジの悪魔との戦いを描いた作品です。 2020年12月、最終話とともにアニメ化が発表されました。今後も、少年マンガファンの間で話題の尽きない作品となりそうです。
地獄楽
『少年ジャンプ+』にて、2018年1月~2021年1月まで、約3年間連載された作品です。2018年と2020年には原画展が開催され、現在はアニメ化することも発表されています。『第14回全国書店員が選んだおすすめコミック』にて4位を獲得するなど、さまざまな賞をにもノミネート・受賞している話題作です。 本作の舞台は江戸時代末期、最強の忍と恐れられながらも死刑囚として捕らえられている画眉丸に対して、幕府は"不老不死の仙薬"をある危険な島から持ち帰ることを条件に無罪放免という取引を持ちかけました。 画眉丸は、愛する妻ともう1度会うためにこの取引を受けます。他の死刑囚と共に、恐るべき化け物が住む島へ乗り込み、死闘を繰り広げるという話です。 画眉丸や他の死刑囚の生への執着、そして死闘が読者を引き付けます。和風の雰囲気が好きな人におすすめです。
ゴールデンカムイ
本作は『ヤングジャンプ』にて連載されています。3回に渡ってアニメ化されるなど、その面白さは折り紙付きです。 本作のストーリーは、元陸軍兵の杉元が北海道で砂金を採っていたところ、アイヌが秘蔵していた金塊の話を聞き、アイヌの少女アシリパとともに金塊を目指し行動を共にする、というストーリーです。 アシリパの父親や、金塊を狙う勢力たちとのバトルや駆け引きがありながらも、アイヌの風習や料理なども紹介されていて、アイヌの知識を得られながらシリアスもコメディも楽しめる作品です。アシリパが紹介するアイヌ料理は食べてみたくなってしまいます。 脱獄王の白石や、老獪な土方などの個性的な登場人物、アシリパと杉本の掛け合いについついハマってしまいます。
極主夫道
Webコミックサイト『くらげパンチ』で連載され、2021年3月時点で累計発行部数360万部を超えるヒット作です。2020年にはテレビドラマ化もされています。 "不死身の龍"と呼ばれた伝説のヤクザ・龍(たつ)は、ヤクザを引退して主夫としての日常を送っています。料理や洗濯、買い出し、町内会のお仕事など、見た目はまるでヤクザなのに普通の主夫のようなことをしているギャップが面白く、つい笑ってしまいます。 1話完結型のストーリーのため、どこからでも読みやすい作品です。