休日の公園や学校の体育館でプレイするイメージのあるバドミントンですが、実は日本人選手がオリンピックや国際大会で活躍している競技でもあるのをご存じでしょうか?東京五輪でのメダル獲得も期待され、注目されています。そんなバドミントンをテーマにしたマンガを紹介します。ルールを知らなくても楽しめるマンガも多いので、ぜひ読んでみてください。
あかねのハネ 3
少年・青年マンガ少女たちの青春バドミントン成長記録完結!! バドミントンの強豪校に入部した、バドミントン 初心者の深山あかねと赤池ひかるは部内で一番弱いダブルスペア。二人は特訓を重ね、校内のダブルスランキング戦C・Dチームで全勝した。 C・Dチームから勝ち上がったあかねとひかるはA・Bチームの江南姉妹ペアと対戦することになった。だが、江南姉妹ペアはダブルス校内ランキング1位の実力を持つペアで……。 あかねとひかるの特訓の成果はーーー!? 一方でスランプに陥った、鈴木佐羽子。塞ぎ込んでいる彼女を見て、バドミントン部のコーチ・汐里が動き出す。 さわやかに翔ける少女たちのバドミントン物語、感動の完結!!
汗と青春、努力と勝利…バドミントンに対して全力で向かって行く、王道のバドミントンマンガを紹介します。
中学時代は女子サッカー部のエースだった主人公・ 深山あかね(みやま あかね)が入学した三ノ宮高校にはサッカー部はありませんでした。高校でもサッカーをしようと思っていたあかねは落ち込みますが、そんな彼女にバドミントン部のコーチ・汐里(しおり)が声をかけます。 その高校はバドミントンの強豪校であり、初心者はあかね1人という状況です。そんな厳しい状況の中で、あかねは持ち前の運動神経の良さとひたむきさを武器に、バドミントンに打ち込んでいきます。 あかねの努力と闘争心が、作品を面白くしています。また、初心者のあかねに教えるという名目でバドミントンの知識やルールも解説されていますので、バドミントンのルールをよく知らない人でも安心して読むことができます。
松葉高校1年生の武智紗羽(たけち さわ)はある日、友人2人とともに学校の中庭でバドミントンのセットを発見し、軽い気持ちでそれを使って友人と遊んでいました。 するとそこに持ち主のバドミントン部2年生・坂本つばさ(さかもと つばさ)が現れます。私物を勝手に使われたことに怒った坂本は、弁償するかしないかを賭けて勝負を挑んできました。 結果的には負けてしまったものの3人の動きを見た坂本によって、バドミントン部に強制入部させられることになります。 松葉高校はバドミントンの強豪校であり、初心者3人は先輩たちにしごかれつつも成長していくという青春ストーリーです。 スマッシュは時速400kmを超える、遊びではない本物のバドミントンに3人はとりこになっていきます。
バドミントンというスポーツは奥深く、シングルとダブルスでは求められる能力や戦術も全く変わってきます。本作はダブルスをテーマにしたマンガです。 主人公の玉木海虎(たまき かいと)は、中学時代に全国大会で準優勝をしたほどの実力を持っていましたが、ある理由によってペアを解消します。進学した高校では他の部員との温度差、実力差からペアを組む相手が見つからず、無気力な生活を送っていました。 そんな彼がある日、素人ながらバドミントンの優れた才能を持つ保地犬志郎(ほち けんしろう)と出会います。彼とペアを組んだ玉木でしたが、次々と課題にぶつかります。 最大の問題は実力差です。全国準優勝の実力を持った玉木と、素人の保地では実力差がありすぎて噛み合いません。保地は当初、玉木の指示通りにしか動けませんでした。しかし、玉木の足を引っ張りたくないという思いから保地は努力を重ね、ふさわしいペアに成長していきます。 バドミントンにかける2人の思い、ダブルスにおけるチームワークの重要性など、ダブルスならではの面白さが味わえる作品です。
県立北小町高校バドミントン部は危機を迎えていました。全国レベルのプレイヤーを有しているものの、部員の数が足りず、このままでは団体戦にも出ることができません。 そんな中、バドミントンの天才的な素質を持った羽咲綾乃(はねさき あやの)に出会います。早速勧誘しようとしますが、綾乃はバドミントンが嫌いだと宣言し、入部を拒むのでした。 そんな綾乃が、バドミントンを通して成長していくというストーリーです。最初は気弱で積極性にも欠けていた綾乃が、次第に勝利に貪欲になっていきます。 本作は作品性の変化も、読者の間で話題になりました。作品序盤は、女の子のかわいらしさにスポットが当てられていましたが、次第に絵がリアル志向になり、熱血バドミントンのストーリーに変わっていきます。 気弱で控えめという綾乃のキャラクター性が、プレイにおける彼女の欠点として描かれるようになっていくのです。バドミントンに対する本気度合いが伝わってきます。 2018年にはアニメ化もされている注目作です。バドミントンマンガを読んだことがないという人は、本作から入るのも良いかもしれません。
中学1年生の旭(あさひ)は運動が苦手で、入ったバレー部もすぐにやめてしまいます。そんな旭は、ある日バドミントン部の親友・羽海(うみ)に誘われてバドミントンの試合を見に行くことになりました。応援するだけのつもりだったのですが、羽海のパートナーが風邪を引いて欠場してしまったため、急遽代役として旭が試合に出場することになってしまいます。 試合中は旭が集中的に狙われますか、実は旭は、ゲームの流れを読む力と先に羽根が来る場所を予測する力に長けていました。そのことを見抜いた羽海は、旭をバドミントン部に勧誘します。旭もそれを承諾し、本気でバドミントンに向かい合っていくことになったのでした。 運動部に対してトラウマになるほど苦手意識を持っていた旭でしたが、バドミントンを通して自信と実力をつけていき、やがては他校のライバルを脅かす程に成長を遂げます。
中学時代の、バドミントン県1位をとった羽柴レオ(はしば れお)の動機は"優勝したらデートしてもらう"という不純なものでした。結局デートはならず、しかもまた懲りずに別の女子を追いかけたレオは、バドミントンのスポーツ推薦を蹴り、普通の高校に入学します。 女子と付き合うのは諦めて柔道部に入部したレオでしたが、たまたま見かけたバドミントン部の2年マネージャー ・鈴蘭薫(すずらん かおる)に一目惚れしてしまい、再びバドミントンを開始するのでした。"羽根の女王"の異名を持つドS気質の鈴蘭にしごかれ、レオはめきめきと力をつけていきます。 鈴蘭と付き合うという不純な動機ですが、まっすぐにバドミントンに向き合うレオの青春コメディ作品です。
天戯高校バドミントン部のメンバーは、団体戦に出場するために部員獲得に奔走していました。団体戦には5人必要ですが、部員は主人公の"シロ"こと白鷺太一(しらさぎ たいち)と上級生を合わせて4人しかいません。ピンチに頭を抱えていたところ、有望な新入部員・クロがやってきます。 しかし、クロにはある秘密がありました。実はクロは女子部員だったのです。クロが抜けてしまうと団体戦に出場できないということもあって部員達は見て見ぬふりをします。 主人公は女性が苦手でしたが、男装をしているクロとなら話すことができます。しかし、男装していない普段のクロを見ると、やはり緊張してしまう様子です。クロの方も、シロを意識してしまいます。 そんな2人の甘酸っぱい関係にも注目したい作品です。
鹿野森(しかのもり)学園特別通信科に入学した羽野希万里(はの きまり)でしたが、入学初日に、特別通信科が1年で廃止されることを告げられます。その要因は、希万里の兄が学園内で死亡したある事故が原因と聞かされます。せっかく入学した高校で、しかも自分の身内が原因で特別通信科を廃止にさせないために、希万里は行動を開始します。 そのための作戦とは、スポーツで活躍し、そのメインメンバーを特別通信科の人間で固めるということでした。そのために選んだ種目がバドミントンであり、希万里はバドミントンに打ち込んでいくことになります。さらに、兄の死には謎が隠されていることも知ってしまいます。 兄の死の謎とは?そして、希万里を中心に回り始める恋愛模様の中、希万里は特別通信科の廃止を阻止することができるのでしょうか?
バドミントンというスポーツは初心者でも比較的行いやすく、子どもの頃、遊びでやったことがある人も多いのではないでしょうか。もちろん、そういった楽しさもバドミントンの魅力ではあります。 しかし、勝利を目指すとなると、バドミントンはとたんにシビアなスポーツになります。羽球の時速が400kmを超え、落下地点の予測や精密なショットが求められるようになるのです。そんな厳しさの奥にある勝利への渇望も、バドミントンの魅力と言えるでしょう。 同じスポーツでも、遊びか本気かの接し方によってここまで楽しみ方が変わるバドミントンの奥深さを、ぜひ味わってみてください。