「寄生獣」や「ヒストリエ」などで知られる岩明 均先生の名作コミック「七夕の国」が遂に実写化! 張り巡らされた多数の伏線と独特の世界観をもった本作の世界をご紹介!
「寄生獣」などで知られる岩明 均先生が描くSFミステリーです。本作は1996年~1999年にかけて小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載され、全4巻で完結しています。 物語の深みはもちろん、読了後に様々な思いが巡る本作は何度も読み返したくなる傑作です。
物語のスケールの大きさや、作中の刺激的な表現から「映像化は不可能」と言われ続けていた本作の実写化に期待の声が多くあがっています。 主演を演じるのは細田 佳央太(ほそだ かなた)さんで、7月4日(木)よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」にて、スターオリジナルシリーズとして独占配信となっています。
ここからは七夕の国のあらすじを簡単にご紹介いたします。
様々な物体に小さな穴をあけられるというちょっとした超能力を持った大学生・南丸(通称:ナン丸)。れっきとした超能力であるがどこにも活かせないこの能力をどうにか活用し、利用できないかと今日も新技能開拓研究会のメンバーとサークル活動を行っていました。 そんな時、歴史・民俗学の教授である丸神 正美(まるかみ まさみ)から呼び出しを受けます。講義をとっているわけでもなく面識もない丸神からの呼び出しを不思議に思いながらも、丸神の研究室へと向かいます。
研究室を訪れた南丸ですが、丸神は研究調査で自身の先祖にゆかりがある、かつて「丸神の里」と呼ばれていた丸川町に行ったきり行方不明となっていました。代わりにその場にいた講師の江見(えみ)と対面します。そこで南丸は、丸神と共通の祖先をもっていることを告げられますが、これまで丸川町に接点のなかった南丸は困惑します。 さらに、江見を含む丸神ゼミの人たちは先祖の調査で音信不通となった丸神の足取りを掴むため、共通点を持った南丸に協力を仰ぎます。
一方その頃丸川町では、死体頭部の半分がキレイにえぐられ、犯行現場の窓ガラスには大きな丸い穴があいているという不可解な殺人事件が発生していました。現場にはえぐられた頭部も窓ガラスの破片も全く落ちておらず、その事件の奇妙さに世間が注目していました。 そして事件が起きた丸川町の博物館には戦国時代の頭部がえぐられた人骨や、いくつものキレイな穴があいている鎧カブトが展示されていることから、丸川町の歴史と今回の事件に関連性があるのではないかと囁かれます。
失踪した丸神を探すため、南丸は丸神ゼミの人たちから丸川町・かつての丸神の里への同行を頼まれます。最初は関係ないからと断る南丸ですが、丸神は南丸と同様の超能力をもっていることを知り、関心を持ったため捜索に同行します。 丸川町に着いた南丸達は、丸神家に伝わる不思議なカササギの旗や6月なのに七夕祭りをやる謎など、町に対して様々な疑問を抱きながらも捜索を続けます。さらに調査を続けていくと、町の人たちのなにかを隠している様子やその不信な態度を怪しみ始めます。しかしそれまで外部の者に態度の悪かった町の人は、南丸の姓を聞いた途端に態度が一変し、南丸のことを若殿様!と囃し立て始めました。
そして南丸達は捜索の途中で立ち寄った飲食店の店員である幸子という女の子に出会います。 その日の夜、偶然幸子と再開した南丸は「手がとどく者ですよね?」という質問をされます。訳がわからず困惑する南丸に対し、幸子はなんでもないとはぐらかしますが、「町の人達に気をつけて」という言葉を残して南丸の前から姿を消します。 翌日、再び幸子のバイト先を訪れた南丸は「手がとどく者」について尋ねます。幸子によると、この町には”素質”を持った人が時々生まれ、それが超能力を使える「手がとどく者」と、時折怖い夢を見る「窓をひらいた者」の二種類だといいます。 丸神の行方は? 南丸がもつ超能力の正体は? 不可解な殺人事件の真相は? 「手がとどく者」「窓をひらいた者」とは? さまざまな謎が張り巡らされそのすべてが明らかになった時、充足感でいっぱいになるでしょう!
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ここからは、高い評価を得ている七夕の国がどういった点で魅力的なのかをご紹介していきます。 (一部ネタバレを含みます)
本作では読み出しから様々な伏線がはられていきます。読み進めていくと謎が増えていくばかりですが、ラストの4巻ではそれらが一気に回収されていく面白さがあります。 1巻冒頭でも、能力により頭部をもっていかれ命を落とした武将が、死に間際に「見た…ぞ…」という言葉を残しています。死ぬ直前にみたものは一体なんだったのか。「手がとどく」能力によって消されたものたちがいく先はどこなのか、カササギの旗に隠された秘密とは。 ラストへと続く重要なキーワードの一つも見逃せません!
本作の軸のひとつともいえる、南丸の「手がとどく」能力への向き合い方。 多くの人間が超能力という特別な力に振り回され混乱している中、南丸だけは悠長な態度を見せます。見えないナニかに振り回されるのではなく、自分自身で答えをだすこと。南丸の考え方にハッとする人も少なくないはずです。 また、「手がとどく」能力を利用して利益ばかりを追求する兄がいた幸子は、「窓をひらく」能力を持つ故なのか、窓の外と呼ばれる場所の存在に強く惹かれます。物語のラストで、みえない場所へ期待と理想を抱き頼之と共に窓の外へ行こうとする幸子に、地に足をつけて思い直せと南丸は諭します。このときの幸子を説得できたのは、平凡でありながらも自身の生き方について真剣に考えていた南丸だったからこそではないでしょうか。
本作はただのSFミステリーではなく、生きていくうえで思い出したい大切なことを気づかせてくれる作品です。また、作中で生じる事件や謎の怪奇性とは裏腹に、南丸特有のものごとを暗く考えない緩さでうまく緩急が作られているため、何度読んでも飽きないストーリーとなっています。 ぜひこの重厚な物語を味わって、七夕の国の世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか!
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