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【ネタバレ注意】『とんがり帽子のアトリエ』の世界観が美しすぎる...。読まずに死ねない!その魅力を編集部が語ります!

【ネタバレ注意】『とんがり帽子のアトリエ』の世界観が美しすぎる...。読まずに死ねない!その魅力を編集部が語ります!

「全国書店員が選んだおすすめコミック2018」No1.に選ばれた「とんがり帽子のアトリエ」。まさに読む手が止まらない!作品の中にどんどん惹き込まれていく心躍るファンタジー。作品の最大の魅力!何時間でも見ていられるほど美しい画力で、現実の濁った視界をクリアにしてくれること間違いなし!そんな魅力たっぷりの「とんがり帽子のアトリエ」の世界へようこそ。

2019/3/11更新 | by dokusho 編集部

  • とんがり帽子のアトリエ(1)
    とんがり帽子のアトリエ(1)

    『とんがり帽子のアトリエ』とは

    スポーツ選手は生まれた時からスポーツ選手?
    宇宙飛行士やアイドルは?
    生まれた時はわからない

    でも
    じゃあ

    魔法使いは?

    “この世界にはなくてはならない便利な魔法が溢れている。でもその仕組みは分からない。魔法をかけられるのは魔法使いだけ。普通の人間は魔法使いにはなれないのだ”

    魔法使いに憧れる平凡な少女が、“魔法の秘密”を知ってしまう……。

    「さよならの朝に約束の花をかざろう」「空挺ドラゴンズ」のような異国の景色と、どこか懐かしさを感じるような世界観が好きな方にオススメです!

    あらすじ

    小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。

    登場人物

    ココ

    魔法に憧れる「フツウ」の女の子。仕立て屋の娘。幼い頃にお城のお祭りに連れていってもらった時に、仮面をつけた魔法使いから薄い本をもらったことがきっかけで「せかいをいろどるまほうつかい」になることを夢見ている。

    ココの母

    夫を病気で亡くし、仕立て屋を経営しながら、女手ひとつでココを育てている。
    ある日、ココが魔法のかけ方を知ってしまい、魔法使いたちの「絶対の秘密」とされる魔法を使ってしまったため、石になってしまう。

    キーフリー

    魔法使いのアトリエの先生。弟子はココをいれて4人。
    常に子供たちを守り、教え、導く立場であるが、彼自身にも秘密がある。

    アガッタ

    ココのルームメイト。物心ついた時から指先が染まるほど魔法陣を描いている。
    ココの事を魔法のことを何も知らない「ふつうの子」として、あまり快く思っていない。
    図書の塔の司書を目指している。

    テティア

    天真爛漫で陽気。はじめてココがアトリエに来た時も水の汲み方を教えてくれた。
    空飛ぶ雲に乗ってお昼寝をすることがテティアの夢。

    リチェ

    試験が嫌い。やりたくないことをやらなきゃいけないのが一人前の大人なら今のままでいいと思っている。いつも冷静でどこか大人びている。

    フデムシ

    筆みたいな毛を持つ小動物。
    魔墨(まぼく)の匂いに集まる習性を持つ。ココたちがピンチな時に知らせてくれたりする。鳴き声は「ンビ!!」

    つばあり帽

    幼い頃のココに薄い本と杖・インクを引き渡した人物。
    古の時代の帽子や仮面で顔を隠し、禁止魔法を使う危険な集団。

    見どころ

    (1) ココが幼い頃に出会った薄い絵本

    幼い頃にココはお城のお祭りでおやつを買うためにお小遣いをもらったのですが、お城の通路で仮面をつけた魔法使いから薄い本を勧められて買ってしまいます。
    魔法使いは「魔法は・・・世界を彩る奇跡・・・・・・」そう言って、おまけの杖とインクをココに渡しました。
    母に“大きくなったら魔法使いになる”ことを宣言すると、普通の人には魔法の力がないから魔法使いにはなれないことを告げられて泣きながら帰宅するのです。

    魔法使いになれるのは、選ばれし者だけなのか―――?

    (2) ココの決意

    ある日、ココは買い物に来ていた魔法使いのキーフリーが壊れた羽根馬車の修理のために魔法をかけているところを覗いてしまいます。
    キーフリーに「絶対に覗いてはいけない。」そう言われたのにも関わらず、魔法は「かける」のではなく「描く」ことだということを知ってしまったココ。

    そして...幼い頃に謎の魔法使いから買った本を下敷きにして、模様を上からなぞってみるのです。すると真っ黒のモヤがココを包み込もうとしており、同時に危険を察知したキーフリーが突然現れ、間一髪のところでココを救います。 ココの声に気付いた母が外に現れた瞬間、家と母が石になってしまうのです。
    ココが使った魔法は「魔法使いたちの絶対の秘密」でした。
    魔法使いの間のルールで、本来ならば魔法の秘密を知られた場合、その人の記憶を消さなければならないのです。 だが、キーフリーは彼自身の目的のためにもココの記憶が必要だと判断し、「知ってしまった事実は消せない ならば秘密を持つ側になってもらう」とココを弟子に迎え入れるのです。

    突然、目の前の母が石になってしまった悲しみと、自分がとんでもないことをしてしまったというショックで動転してしまったココでしたが、キーフリーに「元の魔法陣がわかれば母を救えるかもしれない」と言われ、魔法を学ぶ決意をしました。


    助けたいという想いが、強ければ強くなるほど―――、 「禁断の魔法」が、ココを誘惑することになるのです。

    (3) 初めて自ら切り開いた魔法

    “魔法使いの決まりも知らず 危機感もない よそものなんて 私達の世界に入ってきてほしくないわ”
    ルームメイトのアガットは、魔法使いの弟子になるための努力を知らない「フツウの子」のココに「ダダ山脈の頂上に生えている王冠草を取ってくることが魔法使いの弟子になるための試験」だということを教え、不合格ならキーフリー先生の弟子入りも認められず、アトリエからも出ていくよう告げました。

    ココは空を飛ぶこともままならず、1年で1番水が満ちて標高が高くなっているダダ山脈の攻略に苦戦してしまいます。水に濡れて魔墨が消えてしまい、魔法陣が描けなくなっていたのですが、めげることなく、仕立て屋の母から学んだ知恵を使い、平たい石を使って自分が使い慣れていた彩色石にしてマントに魔法陣を描くのです。
    試験の道中に出会ったフデムシを肩に乗せ、魔法陣を閉じた瞬間、ココはダダ山脈の頂上をめがけて大きく空に舞い上がることができたのです。自分の魔法で飛べた喜びと、これまでの母の手伝いで学んだことが自分を導いてくれたのだと、母を思い出してココは涙します。

    改めて、ココは自分がやってしまったことへの責任を取ることを誓いました。

    作家情報:白浜鴎

    東京芸術大学デザイン科を卒業。ビームコミックス『エニデヴィ』で漫画家デビュー。 2016年より『月刊モーニングtwo』で『とんがり帽子のアトリエ』を連載開始。
    2018年11月10日~12月2日 白浜鴎 『とんがり帽子のアトリエ』原画展を開催。

    まとめ

    「とんがり帽子のアトリエ」はモーニング・ツーで絶賛連載中です!読み進めていると、子供たちの何気ない発想に「なるほど!」と感心させられます。どんなものを見て、何を感じて生きてきたらこんなに素敵な物語が描けるのだろうと、作者の白浜先生の脳内を覗いてみたくなります。

    まだまだココにとっては、お母さんを助けるための冒険の序章にすぎません。きっとこれから大きな困難が待ち受けているのでしょう。また、キーフリーが時折見せる二面性の陰の部分がとっても気になります。彼の過去や、失われたもの、取り戻したいものがどんなものなのか解き明かされるのが楽しみです。日々に追われてクタクタになってしまった時、瑞々しく儚いファンタジーの世界に少しばかり逃避行してみませんか?