男子高校生の恋のアソート
2008年10月初版。表題作と他二編の詰め合わせ。随分昔に描かれたお話だけど、さすがヒコ先生!満足感のある珠玉の短編たちでした。
心も身体もまだ未成熟で、色々なことで揺れ動いてやまない高校生時代の恋は、ほぼほぼ上手くいかなくてわからなくて苦しくて切なくて。持て余し気味になってしまうところを、三編に登場した男子高校生の皆が、ちゃんと向き合って一生懸命に生きていて。自分の恋を大事にしている姿がとても愛おしかった。こういう恋だったら、大人になって思い返してみた時、懐かしく思っても決して黒歴史にはならないだろうなぁというそんな恋を皆がしていた。
『初恋の70%は、』…何なのかな~と、今、考えています。