｢エンドゲーム｣のレビュー・感想

だいぶ前に購入した時はさほど気にならなかった黒田の起こした事故とその時の透の対応が、久し振りに読み返したらあり得なさすぎてダメだった(-_-)
この前運転免許更新時に交通事故で家族を亡くした遺族の話とかを見たばかりというのもあるが、人としてダメだ。透も。
飲酒運転に対する風当たりが強くなる前までなら読めたお話。
作家さんは好きだけど、本棚から消します( ；∀；)

不穏なタイトルだし、真相が明らかになるまでの間、透と克哉の先行きがどうなるのか心配で堪らなかった～！
涙もろくて優しくて、やわく脆く見える透の芯の強さには、ヒトとして惹かれるし応援したくなっちゃうじゃないか！
透を守れるように早く大人になりたいと思って育ってきた克哉の、真っすぐで真剣な想いには、やっぱり応援したくなっちゃうじゃないか！
主人公二人が本当に素敵だったからこそ成立した、心打たれる物語でした。

バッドエンドじゃなくて良かった。
山中ヒコさんのお話は涙で読めなくなってしまうけど、これは最後まで読めました。

山中ヒコさんの漫画、だいたい目からボロボロダラダラになって読みます。

透が克哉を引き取った理由に涙。黒田の行動の理由にも涙。透と一緒にいたいのに、離れる克哉の選択が切ない。最後2人が幸せに暮らしていくことを願います。

BLの作品なのに、ドキドキハラハラ！克哉の片思いに切なくなります。最後に克哉のお母さんを殺した犯人が⁈絵もかわいいし、山中ヒコ先生大好きです！

500年の営みで好きになったヒコ作品ですが、此方も良かったです。とにかく切ない。メインの克哉と透の二人も良かったけど、番外編の黒田の話も悲しく切なく心に響きました。