もう抜け出せない!泥沼に沈んでみたい女性必読の少女マンガ3選

菜の花の彼―ナノカノカレ―
僕等がいた
溺れるナイフ

「人生、山あり谷あり」とは言うけれど、
仕事も恋も無難にこなして毎日どこか退屈に過ごしている…
そんな女性が どっぷりとハマって抜け出せなくなる、魅力的な泥沼少女マンガをご紹介します。

菜の花の彼―ナノカノカレ―桃森ミヨシ

街で偶然聞いた、隼太の優しい言葉。
一瞬でそれに惹かれた菜乃花が告白したところから物語は始まります。

いかにも王道な少女マンガ…という予想は見事に裏切られました。
ライバルの鷹人が現れてからは、未練、嫉妬、執着が渦巻く昼ドラ的展開。
これでもかというくらい感情が揺さぶられます。
手加減知らずの初恋だから、ボロボロになるまで傷つけ合ってしまうんですよね。思春期ゆえの泥沼です。

僕等がいた小畑友紀


同クラスの七美と矢野は、互いに意識し始めて付き合います。
そんな甘酸っぱい恋模様が描かれていた序盤は微笑ましかったのに…。

元カノやその妹など登場人物が増えるたびに、明らかになる矢野の不幸な過去。
しかもその不幸がまた別の不幸を招いて、矢野は七美から距離を置き一人どん底に落ちていく。
彼を救いたくても救えない七美に胸が詰まる思いでした。
二人の未来に希望はあるのか、見届けてほしいです。

溺れるナイフジョージ朝倉

「溺れるナイフ」とは、
思春期特有の自意識に溺れる、ギラギラと尖った少年少女を表すそうです。
田舎に引っ越してきた読モの夏芽と、大地主の息子のコウちゃんは正しくそんな感じ。
二人は鮮烈に惹かれ合っていたのにある事件で溝が生まれ、
自尊心のあまり互いに向き合えない間に歪んで、こじれていく。

切ないというより痛ましかったです。それくらい心がぎゅっと締めつけられる作品。
文学的で小説みたいな読み心地も魅力です。