丹精込めて作る逸品をリスペクト。職人が主人公のマンガTOP5

IPPO
繕い裁つ人
路地恋花

熟練の技が光る職人の手仕事。それ相応の苦労があって出来上がった作品の数々は見るものの心を打ちます。この世に二つと無い作品を作るために、職人たちがどんな生活を送っているのかが、垣間見える作品を集めてみました。

IPPOえすとえむ

おしゃれは足元からと言いますが、オーダーメイドの靴を持っている人は少ないのでは?多少値が張るので、フルオーダーはなかなか手が出せないものです。このマンガの主人公は、靴職人。しかも、靴作りの本場イタリアフィレンツェで修行してきた若く将来を期待された職人です。彼が開いた靴の工房に、様々な事情を抱えたお客さんがやってくる一話完結のストーリー。ウイングチップやメダリオンなど、靴の部位名や製法など、知識も深められるマンガ。読んだ後は少しおしゃれに詳しくなれそうです。

繕い裁つ人池辺葵

流行が終わったら捨てるような洋服ではなく、流行に関わりなくずっと大切にできるフルオーダーの洋服。主人公の市江さんは、そんなオーダーの洋服を作る町の洋裁店の2代目。彼女の洋服作りに惚れ込んだデパート店員の藤井さんとの関わりや、ご近所の方たちとの交流を通して、一生大切にできる洋服の魅力を伝えていきます。絵もスタイリッシュで素敵なのも魅力です。

路地恋花麻生みこと

舞台は京都の長屋。本、キャンドル、銀細工など「ものづくり」をしながら生きて行く芸術家と職人たちのストーリーが一話完結で綴られます。職人の心の機微が丁寧に描かれているのが特徴です。それぞれの作品がどのように出来上がるのか?基礎知識も学べるマンガ。京都の町ならではのレトロな雰囲気や、住人たちの付かず離れずの心地よい距離感が作品の魅力を引き立てています。

あさめしまえ北駒生

主人公は将来店を持ちたいと思っている料理人の元。だけど、「いつかそのうち」と先延ばしにしているうちに、地元の大好きな店にある危機が訪れます。そのピンチを救うと同時に、朝ごはんを提供する店の主人になり、いろんな人たちの気持ちに寄り添うストーリー。料理マンガは数々あれど、レシピの詳細がコマの中に掲載されているのはこのマンガならでは。実際に料理家の先生と一緒に作っているのだそうです。完成度の高いメニューは、思わず作りたくなってしまうかもしれません。

わさんぼん佐藤両々

「昔食べた葬式饅頭の味が忘れられない」と、和菓子職人になった主人公が主役。和菓子の職人の日常や生活、恋まで、4コママンガで仕立てで、楽しく職人マンガが読み進められます。主人公の一本気すぎる和菓子への思いに、思わずクスリと笑ってしまいます。読み終わった後は、特別な日に買う和菓子が身近に感じられるかもしれません。