



「歴史」というと堅苦しく聞こえてしまうかもしれませんが、一つ一つのできごとすべてが人間が紡ぎあげてきたドラマです。
そこには熱い想いあり、驚くべき策謀あり。実在した男たちを美しく面白く描いた物語を楽しんでみませんか?
「ルネサンス史上最も美しい英雄」と讃えられた、チェーザレ・ボルジアが惣領冬実さんによる美しい筆致で描かれた作品です。
チェーザレ、ラテン語ではカエサルを意味する名を冠し、かつて存在した英雄と同じく「ヨーロッパ全土の統一」という大いなる野望を抱いた男の物語にグイグイと引き込まれ魅せられていきます。
最初から面白い作品ですが、読み進めていくと更に加速度的に面白さが増していく作品ですので、時間のある時に一気に読むことをオススメします。
大化の改新を645年と教えられた世代なので、そうではなくなったと聞いた時は驚きました。
しかし、起こった内容までは変わらないので、歴史を学ぶ時にこのマンガを副読本にして欲しいと今でも思います。
本作は、額田王を主役とした物語。そこに大海人皇子と中大兄皇子が加わって三角関係となり、彼女を巡って駆け引きが行われます。
二人とも美形に描かれていますが、更にそこに美形の中臣鎌足も加わり世は大イケメン時代。
額田王の詠んだ歌も作中に自然に登場し、楽しみながら読むだけで歴史と国語の成績が良くなるマンガです。
あまりにも美しすぎるマンガです。
マリー・アントワネットや、ルイ14世の処刑を執行した、人類史上2番目に人の首を斬り落としたと謳われる処刑人シャルル=アンリ・サンソンを、極限の画力で描いて行く物語です。
これが週刊連載だったとは思えない、精密極まるタッチと迫力に息を呑みます。
作画のレベルとしては漫画史上でも最高峰。ある種、宗教画を見ているように錯覚するシーンも存在します。
死刑執行人でありながらも、誰よりも死刑制度に反対していたという彼の生き様を、極上のマンガとして味わってみて下さい。
昨年末には舞台化もされた『義風堂々』の元となる、前田慶次を描いた作品です。
「歌舞伎」の語源ともなっている「傾奇者」である主人公・慶次の自由奔放で豪胆な性格に、男女問わず惚れ惚れすること間違いなし。
それなりの巻数がありますが、最後まで非常に面白く、逆にもっともっと彼の物語を見ていたくなることでしょう。
とにかくスカッとしたい時や、人を惹きつける人物について学びたい時に読みたいマンガです。