一途でまっすぐな青春ラブコメ、胸が締め付けられるようなラブストーリーは、いつの時代も読者を惹きつけてやみません。 高校生の甘酸っぱい恋を描いた作品から、社会人同士の大人の恋愛を描いた作品まで、さまざまな胸キュン物語を紹介します。 気に入った作品があれば、ぜひ読んでみてください。
君に届け
主人公の黒沼爽子(くろぬま さわこ)は、陰気な見た目と性格から貞子というあだ名がつけられ周囲から避けられていました。そんな爽子ですが、明るく爽やかでクラスの人気者である風早(かざはや)くんに憧れを抱いていました。 ただ遠くから風早君を見つめるだけだった爽子に転機が訪れます。学校イベントをきっかけに爽子と風早くんは急接近します。 風早くんとの接近きっかけに少しずつ周囲と打ち解け始めた爽子は、少しずつ友達も増え始めます。まっすぐの風早君の好意に 、爽子はますます風早くんのことが好きになっていくのでした。 2人のまっすぐな恋と友情を描いた名作は、アニメ化・映画化もされています。裏表も駆け引きもない、純粋なラブストーリーが読みたい人におすすめです。
アオハライド
中学時代、双葉(ふたば)は洸(こう)に対して好意を抱いていました。男子生徒が苦手だった双葉ですが、優しくて爽やかな洸だけは受け入れることができたのです。夏祭りに行く約束をしていた2人ですが、洸は待ち合わせに現れず、双葉は後から洸が転校したことを知ります。 彼に対する気持ちを宙ぶらりんのまま高校生になった双葉でしたが、高校で洸と再会を果たします。喜ぶのもつかの間、爽やか照れ屋だったはずの洸は、無愛想で意地悪な男子に変わってしまっていました。 実は中学時代は両思いだったことが発覚しますが、洸はそれが過去のものだったと割り切っている様子です。洸に対する感情をどう処理したら良いのかわからないまま、双葉は恋に友情に、精一杯生きるのでした。 2014年に本田翼さん主演で映画化した名作です。両思いだけれど空回りを繰り返す 2人の関係にヤキモキさせられます。
花より男子
英徳学園は名家の子息や社長令嬢などが集う名門高校でした。そんな学校に、一般庶民の牧野つくし(まきの つくし)が入学するところから物語は始まります。 生徒の中でもとくにF4と呼ばれる権力を持った4人組とつくしは、ある日トラブルを起こしてしまいます。その日から、つくしは学校中からいじめられる対象になってしまうのでした。 しかし、つくしはいじめにめげることなく、自分の正義感と信条で立ち向かっていきます。そんなつくしの姿を見て、F4のリーダーである道明寺(どうみょうじ)はつくしのことが好きになってしまいます。次第に接近していく2人ですが、家柄や体裁、周囲のさまざまな人間が立ちはだかります。 果たして2人の恋はどうなるのでしょうか。 累計発行部数は6100万部を突破し、テレビドラマ化・映画化もされた少女漫画の傑作です。
俺物語!!
正義感にあふれて実直で不器用、見た目もいかつい剛田猛男(ごうだ たけお)は、男子からは圧倒的にモテるものの、女子には嫌われるという男だらけの人生を送ってきました。当然彼女ができたことなどありません。 そんな彼がある日、電車で痴漢にあっていた女子高生・ 大和凜子(やまと りんこ)を助けたところからこの物語は始まります。猛男にはいつもそばにいて、女子にモテモテの幼なじみ、誠(まこと)のことを凛子が好きだと勘違いしますが、実は凛子が好きなのは猛男だったのです。 女性慣れしておらず恋に対して不器用で奥手な猛男と、まっすぐで一途な凛子。やがて猛男のことが好きな女子たちも現れ始め、2人の恋は波乱に満ちていくのでした。 不器用な恋の結末をぜひ見届けてみてください。
グッドモーニング・コール
中学卒業までの半年間を一人暮らしすることになった菜緒(なお)でしたが、悪徳不動産屋にだまされて、知らない男の子と同居することになってまいます。その男の子は上原久志(うえはら ひさし)といい、菜緒とは同じ学校で、ファンクラブまである人気男子でした。 実は家賃が2倍だったことを知った2人は、お互い1人では家賃を払うことは難しく、やむを得ず同居生活を始めることになってしまいます。 学校でのイメージとは大違いて、無愛想で気を一切使わない上原に菜緒は怒るのでしたが、上原が家を出た事情や、ふとしたときに見せる彼の優しさや内面を知ってしまい、徐々に惹かれていきます。上原も態度には出さないものの、まっすぐでおせっかいな菜緒に惹かれている様子です。 そんな2人の不器用な同居生活を描いた作品は、アニメ化やドラマ化もされるほど人気があります。 2021年時点で大学生になった2人を描く『グッドモーニング・キス』という続編も連載されています。気になる人はぜひ読んでみてください。
なまいきざかり。
隆北高校の男子バスケットボール部マネージャー・ 町田由希(まちだ ゆき)は、主将の木戸(きど)のことを密かに思っていました。ある日、木戸に彼女のがいることを知ってしまい、思わず泣いてしまいます。そんな恥ずかしい現場を、超生意気な後輩・成瀬翔(なるせ しょう)に見られてしまいます。その日を境に、成瀨からの積極的なアプローチを受ける由希。 成瀨は由希に告白するのですが、自分をからかってばかりの成瀨の態度を見て、由希は最初、その告白は冗談かと思っていたようです。しかし徐々にそれが本気だと悟る由希は、成瀨に対しどう接して良いのか悩みます。 結局のところ、年下の生意気な後輩・成瀨に振り回されてばかりいる由希なのでした。生意気な後輩に振り回される由希の姿を描く青春ラブコメディです。
胸が鳴るのは君のせい 1
少女・女性マンガ中2の時に転校してきた彼のことがずっと気になっていたつかさ。卒業間近の中3の冬に勇気を出して告白したけれどあえなく玉砕…!!!なんか普段からよくしゃべっていてほかの子よりも自分に素顔を見せてくれてる気がして友達も「両思いじゃない?」なんて言うし、自分でも本当に好きだしすごくすごく期待して告白したら「そんなふうに思ったことなかった」ってズバッとフラレてしまった。。。そんな女の子の、片想い奮闘記☆ 仲のいい友人(!)を友人としてなくしたくないし、けど優しくされるたびどんどん好きになって苦しくなっていく。そんな思春期の一大事を丁寧に描いた作品です。 ギャグテイストあり、主人公がずっと一途に好きな男子・有馬くんのイケメンっぷりも充実してます。新鋭連載第1巻。ぜひ。
胸が鳴るのは君のせい
2021年に実写映画も公開されている本作は"胸きみ"の略称で多くの女性ファンに親しまれています。累計200万部を超えている話題作です。 篠原つかさ(しのはら つかさ)は中3の頃に、想いを寄せていた有馬(ありま)に告白するも、"そういう目では見れない"とあっさりと振られてしまいます。しかし、高校になって同じクラスになり、有馬のことを忘れられないつかさは「まだあきらめない」と有馬に宣言するのでした。 それからも有馬を思い続けるつかさでしたが、有馬の元カノが現れて有馬と寄りを戻すのを協力して欲しいとつかさに頼んできたり、同級生の長谷部からいきなりキスをされたりと、つかさの恋は前途多難です。果たしてつかさは、有馬と結ばれる日は来るのでしょうか。
思い、思われ、ふり、ふられ
集英社の『別冊マーガレット』で連載され、アニメ映画・実写映画になった話題作です。恋愛観の異なる4人の高校生の恋愛模様を描いた群像劇となります。 高校進学をきっかけに引っ越して行ってしまう友達を駅に見送りに来た由奈(ゆな)は、財布を忘れて困っていた朱里(あかり)にお金を貸したことをきっかけに、打ち解けていきます。さらに2人は同じマンションに住んでいて同じ高校に通うということで、日常的に顔を合わせるようになっていきました。 そんな2人には決定的な違いがありました。由奈は少女漫画のような恋愛に憧れているのに対し、朱里の恋愛観はとても現実的で、真反対です。さらに、由奈は朱里の弟である理央(りお)が気になり、一方の朱里は、由奈の幼なじみの和臣(かずおみ)が気になり始めます。 恋愛観も生き方も何もかも違う4人の高校生の恋は、どんな形を辿っていくのでしょうか。
フルーツバスケット
連載期間は1998年から2006年と少し昔の作品ですが、2019年にアニメ化されるなど、根強いファンが多くいる作品です。『フルーツバスケットanother』という次世代編も刊行されています。 都立海原高校に通う女子高生・本田透(ほんだ とおる)は天涯孤独の身となってしまい、山でテント暮らしをしていました。そんな生活が続くはずもなく、透は同級生の由希(ゆき)の親戚である草摩紫呉(そうま しぐれ)の家で暮らすことになります。 この草摩一族には、不思議な秘密がありました。この一族の人々は、異性に抱きつかれると動物に変身するという奇妙な体質を持っていたのです。そんな草摩家の人達と透 のふれあいを描いた作品です。
orange
SF要素の入った少し特殊な恋愛漫画です。女子高校生・高宮菜穂(たかみや なほ)はある日、差出人の名前が自分になっている奇妙な手紙を受け取ります。もちろん、書いた覚えはありません。その手紙は、10年後の自分がとても後悔していることがあり、それを今の菜穂に味わってほしくないから手紙を出している、といったものでした。 未来からの手紙という内容に、最初は半信半疑の菜穂でしたが、手紙に起こっていることが次々と現実になり、信じざるを得なくなっていきます。その手紙には、菜穂が好きになっている翔(かける)が死ぬこと、その死が自殺である可能性がほのめかされていました。 菜穂は、同じく手紙が届いていたクラスメイトたちと協力し、翔を助けるために行動します。 映画化、テレビアニメ化もされた作品で、菜穂をはじめとする高校生たちの一途な恋と友情に、心を動かされます。
あせとせっけん
人気化粧品・バス用品メーカー"リリアドロップ"の経理部に勤める八重島麻子(やえしま あさこ)は、重度の汗っかきであることにコンプレックスを持っていました。制汗剤やアルコールティッシュは彼女にとって必需品です。 自分の体臭が他人に不快感を与えていないか気にする日々。そんな彼女の日々は同社の商品開発部に勤めるプランナー・名取香太郎(なとり こうたろう)によって終わりを告げます。 麻子は「商品開発のため」と言われて、体中の匂いを香太郎に嗅がれる日々を送ることになります。もともと気が弱く、強引な香太郎を断れない麻子ですが、自分を必要としてくれる香太郎の存在が嬉しくなり、徐々にその好意を受け入れるようになってきます。 香太郎もまた、麻子に惹かれていきます。2人が付き合うのに時間はかかりませんでした。仕事と恋愛を両立させようとする社会人同士の恋を描いています。
きょうは会社休みます。
OLの青石花笑(あおいし はなえ)は地味で真面目な性格であり、これまでの人生で一度も彼氏ができたことがなく、33歳の誕生日を処女のまま迎えることを悲嘆していました。 33歳の誕生日を、彼女は会社のアルバイトの青年である21歳の田之倉 悠斗(たのくら ゆうと)と一夜を過ごしてしまいます。この出来事をきっかけに、なし崩し的に2人は付き合うことになります。 初めて経験する恋人としての行動や、恋人として扱われることに全く慣れない花笑は、戸惑いますが、どれもはじめての経験で ドキドキさせられっぱなしです。年の差12歳、年下彼氏にキュンキュンさせられる王道のラブストーリーです。 2014年10月に、日本テレビ系でドラマ化もされた人気作です。ドラマ版は原作といくつかの違いがあり、それぞれに楽しむことができます。