ふれなばおちん 11

タイトルがピンと来なくて
全くページを開く気にならなかったのに
1巻読んだら
全部読みたくなりました。
おばさんだからかな。
キュンとできました！

絵が安定しなくて、しっかり書こうとしてしまいすぎるところがあって、主人公のたんぽぽみたいなおかんがすげーブサイクに見えるとき多々あり。お母さんになってから読むと、家のことをろくにやらないのになぜか、妻に対してヤレヤレと思っている夫にむかついてしまいますね。頭が悪いフリしてたぶん、スパイかなんかだと思います（知らんがな）。

6、7年前に購入して定期的に何度も読んでしまいます。
ほんとリアルにいそうなキャラクターの夏さん一家で、それでいて妄想でしか起こらない恋物語が降ってきて。
キレイな不倫と言いますか、せつない物語です。またきっと読みたくなると思います。

正直主人公も相手役もそんなに好きではないけれど、ストーリーが上手いのでサクサク読めた。
でも最終的に思うのは「セックスしてないからセーフ」みたいなのは綺麗事というか、私は好きではないなーということ。
だって、心に秘めているだけではなくて実際に行動しているのだから、もう十分に裏切っているし傷つけているでしょう。
主人公が旦那さんに対して申し訳ないと思うシーンは確か1つもなかったし、セックスしないというポリシーを守ったのだって旦那さんの為ではなく「子どものいる家族」のため。
それでいいという人も世の中にたくさんいるとは思うけれど。
不倫がダメというわけではなく（ダメなんだろうけど）、寧ろ「好きだからセックスした。全面的に私が悪いし、家族を裏切っている。」と、自分の責任を全肯定するキャラクターの方が好感は持てる。
以上はただ単に私個人の考え方の好みであり、お話は十分に面白く、読み応えはあると思う。

夏っちゃんが愛しすぎて、だいぶ感情移入しちゃいました。恋、したくなった。