｢ダンス・ダンス・ダンスール｣のレビュー・感想

女が美しく華やかに演じる「バレエ」。そのバレエを描いたマンガで男が主人公……。それも、バレエを愛しているにも関わらず風来坊な性分の男の子・潤平の踊る姿がキラキラと輝いて見えます。 もちろん努力も必要ですが、バレエにはそれと同じくらい大切なのが「天賦の才」。才能などつゆ知らず、ただ一緒に踊る女の子に恋をし、それでもライバルには負けたくない……。そんな感情の爆発を眺める側も「頑張ろう！」と思える作品です。

1人のやんちゃな少年がバレエで世界を目指す！それだけ聞くと青春モノか、と思うかもしれません。でもそれを恋愛漫画家の名手であるジョージ浅倉先生が描いたら？ただの熱血マンガになるわけがありません！本格的にバレエをやるキッカケとなった美少女とその母であるバレエ講師、その2人が崇拝する「るおう」という謎の少年…それぞれの過去に隠されたトラウマや秘密を知る事で、更に変わっていく主人公のバレエの美しい動きに魅せられつつも、人間ドラマや恋模様も見逃せなくなっていくのです。

熱量がスゴイ！想いがスゴイ！バレエに一直線マンガ！
「男の子だから」とバレエへの憧れを捨てたはずだった主人公・潤平。人を魅了するチカラを持った潤平がバレエダンサーになるまでの道のりを描いた作品。とにかく、めっちゃ面白いんです。
バレエと向き合い始めてからの潤平が一生懸命で、とにかくアツイ！！努力は人を裏切らない！と、勇気付けられます。