タイトルが奥深い
生粋のお嬢様と貪欲に生きる庶民
お互い自然にそう生きていて交わることのない対象的な2人がライバルとなるのは少女漫画の王道で
どちらが主人公かによってもう片方が意地悪だったりしがちだけど
姫川亜弓的お嬢様の史緒に対して北島マヤ的庶民派代表の萌が仕掛ける人を陥れる何でもありの数々が中々に酷くて
萌の厳しい環境、数々の不幸に同情がわきずらい
可哀想な状況に更に惨めさを招いて転がり落ちているのは萌自身だから
でも、無駄だと知りつつ妬み嫉みを捨てられずそれが糧にする様は生々しくてリアルだしその弱さも魅力ではある
対して史緒は父親の事業が倒産の憂き目にあっても誰を恨むでもなく迷い戸惑い傷付きつつも我が道を行くので自然と皆に助けられ道が拓ける
誇り高く強く正しく生きる様はただただ美しく魅力的
私は史緒くん大好きです
全く対照的だけど2人とも恋を諦めたりと共通点もあるし何と言っても魅力的
このタイトルは「誇り」というより「矜持」という意味なのかなと思って読みました