ベルばらだけじゃない!池田理代子先生の隠れた名作マンガランキング

ベルサイユのばら
おにいさまへ…
妖子

先日、横浜で開催された池田理代子先生の展示会に行ってきました。きらびやかな絵の数々…ベルばらだけではなくてけっこう多作な方なんですね。今回は、ベルばら好きの方のために、池田先生の隠れた名作マンガをご紹介します。

ベルサイユのばら池田理代子

「有名だけど実は読んだことがない」「宝塚の舞台は見に行ったことがあるけど原作は読んだことがない」、って人もいるかもしれませんね。実は今年で50周年らしいので、この機会にぜひ!
オスカルって男装の麗人ってイメージが強いと思いますが、実はめっちゃ乙女なんですよね。恋する乙女の気持ちがびんびん伝わってきます。

おにいさまへ…池田理代子

主人公が「おにいさま」と文通する形でストーリ—は進みます。おにいさまへ…って自分の兄のことだと思いますよね?実は、これは塾でバイトをしていた大学生に主人公が「自分のおにいさまになってほしい」と申し出て勝手にそう呼んでいるだけなんです。
上流階級特有の謎のルールがあったり、憧れの先輩がいたり、「マリア様がみてる」などのお嬢様モノが好きな方ならきっと楽しめると思います。

妖子池田理代子

池田理代子先生の想像力の計り知れなさを実感する一冊。
主人公の出自が複雑なのはよくあるマンガと同じなのですが、この怪子の両親はなんと、死刑囚と悪魔…。とっぴな設定ですが、舞台は池田先生お得意の上流階級です。やっぱり豪華絢爛で、フリルやリボンがちりばめられた世界って女子の永遠のあこがれですよね。背景を見ているだけで気持ちが上がります。

真理子池田理代子

『真理子』を読むことはちょっとした覚悟が必要です。今、日本は平和ですが、ほんの少し歴史をさかのぼれば、戦争をしていた時期もありました。戦争が人間にどういった影響を与えるのか、【被爆する】とはどういうことなのか、ストレートに伝えてくる作品です。
今の平和は当たり前のことではなく、貴重なものであり、守り続けていかなければならないものなのだと感じました。

春日局池田理代子

池田理代子先生は、ほんとうに上流階級の世界を描くのがうまい!ベルばらなど西洋的なものが得意なイメージがありますが、どっこい和ものもめっちゃ雰囲気があります。
春日局は大河ドラマなどでもよく描かれる人物ですが、池田先生は、春日局を繊細さの中に強さも兼ね備えた、男らしく女らしい魅惑的な人物として描いています。