2017年、私の胸に刺さったのはどれも「頑張る女性」を描いたマンガでした。
失恋しても、仕事がうまくいかなくても、必死に前を向き続ける女性たち。今回は、読んだ中でも最も勇気付けられた作品を5つご紹介します。
映画『君の名は。』で一大ブームとなった「入れ替え」ストーリー。しかし、この作品はその他題材にしたものと大きく違います! 何があろうと前を向いて進まなければならない二人の姿にひたすら勇気付けられます。
胸に響いたのが、少女となって「強くてニューゲーム」のはずの男が、元の自分の体を持つ少女に妬みの表情を見せるシーン。捨てた自分が別の人格により認められることへの嫉妬にはとても生々しいものがありました。
この作品の魅力は「応援したくなるW主人公」。強気にパリコレモデルを目指す低身長の肉食系女子、家の事情でデザイナーを諦めようとしている草食系男子という、凸凹の主人公たちです。
生まれついた逆境を必死に乗り越えようと、意図せずお互いを高め合っていく二人の成長に揺さぶられます。「服は人を変えられる」の一言からも、夢を諦めないことの大切さ、上を目指す厳しさそして面白さを強く実感する一作です。
アニメ化も決定した話題作ですが、ただの人外さんとの恋愛を描いた物語ではありません。自分の奥深くにある「差別」「愛情」を見つめ直すヒロイン・つかさの頑張りに注目です。
彼女の決意が見られるのが、やむを得ず拘留される安斎と彼女が離れ離れになる場面。「そういうことならいくらでも待つよ」「私にも何かできることがないか……考えるね」の言葉から、かつて流されがちだった彼女の芯の強さが垣間見えます。
バレエ。流れてくる音楽に寸分狂わず、精巧で躍動感のある舞を求められる美しくも厳しい競技。バレエやダンスを描いた作品は数多くありますが、音のない平面のマンガでこれだけ手に汗握ったのは初めてでした。
なかでも、要所要所でくり返される病院のシーンには胸を締め付けられるばかり。一人のバレリーナが抱える過去が苦しめながらも、輝かしい未来を切り開いていく物語に号泣しました。