キッチンに立つのが面倒な人におすすめする、見ていると作ってみたくなるグルメマンガランキング

いぶり暮らし
終わりのち、アサナギ暮らし。
まどろみバーメイド

お腹が空いているときにグルメマンガを読んでセルフ飯テロをするのが趣味の鈴木です。今回は、作中にレシピが掲載されていて、(色々な意味で)作りたくなるグルメマンガを集めました。ご飯を作るのが面倒なとき、いつものレシピに飽きた時。このマンガたちを参考に作ってみるのも面白いのでは。

いぶり暮らし大島千春

同棲はしているけれど、まだ「夫婦」と呼べる関係ではない。そんなカップルである頼子と巡が、週で唯一お互いの休みが被る日曜日に、燻製の料理を作りお互いの絆を深めていく日常マンガです。
ほんの少しくすぐったくなるような、自分もそんな関係の人が欲しくなるような、あるいは、恋人に会いたくなるような…。人の心にすっとしみこみ温めてくれるような物語になっています。ちょっと手間はかかるけれど、その分二人で楽しめる燻製。頼子と巡のように、大切な人との仲をじっくり燻したくなる作品です。

終わりのち、アサナギ暮らし。森野きこり

世界が終わった後に生きる一人の少女、ナギと、彼女と共に暮らす蜘蛛に似た謎の生物、アサ。彼女たちの日常を描いた作品です。ディストピアを感じさせつつも、日常の暖かさを感じさせてくれます。
ナギが楽しそうに料理をする描写は、自分も料理をしたくなるような明るさがあります。作中に登場する料理は、華美でないけれど素朴においしそうなものばかり。読んでいたら自分も作りたくなること間違いなし。

まどろみバーメイド早川パオ

女性バーテンダーたちの、お酒で交わる人との場を描き出す作品。
イラストレーター出身の作者による美麗なイラストと、バーといういわばちょっとした非日常の空間におけるお客さんとバーテンダーとの心の交流が、私たちが日常的に感じるもやもやを晴らしてくれるような話が魅力です。作中には美味しそうなお酒のレシピも。普段はなかなか自分で作る機会のないお酒。彼女たちの世界に思いをはせながら、手作りカクテルに癒されてみてはいかがでしょう。

舞妓さんちのまかないさん小山愛子

舞妓さんたちが住む屋形の中で、まかない係として働くキヨという少女。舞妓として、お客に一夜の夢を見せる少女たちに、ほっとする普通のご飯を作るのが彼女の仕事です。
技術がとても高いわけでも、お店で出されるようにすごくおいしいわけでもないけれど、自分の居場所に戻ってきたかのような安心感を与えてくれるまかない。おうちのご飯のありがたさを感じさせてくれます。
私たちの憧れ、雅を体現したような舞妓さん。彼女たちの日常と、そこに漂う京の美しい空気感を味わえる作品です。

酒のほそ道ラズウェル細木

どこにでもいるような呑兵衛のサラリーマン、岩間宗達。そんな彼の酒と食の日々を淡々と描いたマンガです。ぼんやりと手を伸ばして読んで、お酒を飲んで人と話したくなる、背伸びをしない社会人向けの作品です。
ちょっと疲れたな、と感じたら、酒場へ寄って宗達のように気ままにお酒を嗜んでみては。
作中には、作者が実際に訪ねて口にした料理や、ちょっとしたおつまみのレシピも満載。普段はおつまみなんて作らない、と言う人も、友達や恋人と手軽に一品、ぜひ参考に。