レビュー記事

フィクションなのにリアルで痛い!アラサー女子の恋愛観を忠実に描くマンガTOP5

  • 金魚の夜(フルカラー)
  • 僕らはみんな河合荘
  • 喰う寝るふたり 住むふたり
  • ピース オブ ケイク
  • にこたま
少女マンガを開くたびにドキドキしていたあの頃。しかし今やときめきを感じないどころか、親戚のお姉さん目線で主人公の恋にああだこうだとダメ出しをしてしまう。そんな大人の階段を上ったアラサー女子には、非現実的な恋愛模様よりもリアルな恋愛物語の方が心に突き刺さるのでは?
  • いまだかつて、ここまでアラサー独身女子の恋愛をリアルに描いたマンガがあったかと思うほど、アラサーならではの細かい“恋愛あるある”が盛りだくさん。同時に心に響く名言が多すぎて、その一つひとつを手帳にメモしておきたいくらい。個人的には火曜10時枠でのドラマ化を希望します。
    なによりこの作品はアラサー女子の気持ちだけでなく、大人男性の心理描写がとにかくうまい! 彼らの心の声を聞くと「あのとき元カレもこう思っていたんだな」「私たちもただすれ違っていただけなのかも」と当時の元カレたちの心境を痛いほど知ることができます。……まあ、それに気づいたところですでに手遅れなんですけどね(泣)。
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  • 10代の淡い恋愛物語の中にアラサー独身女子を投入すると、一気に現実感が増すことを教えてくれた作品。共同生活を送る人々の日常を描く『僕らはみんな河合荘』。同居人その1である麻弓さん(30歳目前)は美人なお色気お姉さんにもかかわらず、男運がとにかく悪い独身女子。イベント時期になると世の中のカップルに向けて呪いをかけ始め、恋愛で失敗すると酒を飲みながら毒を吐く。おまけに主人公の恋愛が良い感じに進むと、すかさず邪魔を入れるほどのこじらせよう。
    そんなアラサー女子の裏の顔を晒しつつも見事に笑いに変えてくれる麻弓さんのおかげで、私は今日も前向きに生きることができています。
    僕らはみんな河合荘
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  • 「同棲する彼女と一緒に家飲みをしよう」と思って彼が買ったのは350mlの缶ビール2本。しかしそれを見るなり彼女が放った言葉は「350ml2本買うなら500ml1本にしたら?」という冷たい一言。そうなんです。彼女は彼が“ひとりで”家飲みするために缶ビールを2本買ってきたのだと勘違いし、「むだ遣いをするな」とついイラっとしちゃったのです。
    本当に些細なことだけど、長年交際を続けているとこういう小さなすれ違いは度々起こります。そんなすれ違いを、彼目線と彼女目線の2話編成で描いている作品。読み終わったあとは相手の気持ちが手に取るようにわかるはず。同時に今後の私の恋愛においても男女のすれ違いなど二度と起こらないだろう(と信じたい)。
    喰う寝るふたり 住むふたり
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  • そもそも25歳(主人公の年齢)はアラサーに入るのか問題はさておき、やはり女心を語るうえでジョージ朝倉作品は外せません。
    中でも『ピースオブケイク』は大人女性が“恋に落ちる瞬間”の心境が痛いほどリアルに描かれた作品。年齢を重ねるごとに私たち女性は恋愛に不器用になっていきます。気持ちにブレーキをかけ、いつも最悪の結果をイメージしがち。そして気持ちが抑えきれなくなると、これまでかぶっていた“大人の女”という仮面を外して子どものように泣きわめく。最後には後悔から「やってしまった、絶対に嫌われた」とひとり自己嫌悪に陥る……。そんな理性だけでは止められない大人女性の恋愛物語に痛いほど共感できます。
    ピース オブ ケイク
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  • 長らく交際や同棲を続けていると、周りから嫌と言うほど聞かれることがふたつありませんか。「そろそろ結婚?」「子どもはどうするの?」。とはいえ今の時代、婚姻関係や出産を望まないカップルは大勢います。そのような女性にとって他人の何気ないこの一言は、悪気はないとはいえ心に引っ掛かりをつくります。
    「彼のことは好きだけど結婚や出産となると……」という主人公の葛藤。そしてその周りで繰り広げられるシングルマザーや婚活女子たちの不安。結婚と出産というテーマを通し、さまざまな独身女子の心境をリアルに描いた『にこたま』。結婚はおろか出産願望についても皆無である私の胸にも深く突き刺さりました。
    にこたま
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自堕落な生活とくだらない笑いを追い求める関西ライターLISA
33歳 | スペシャリスト
フリーライター/コラムニスト。
高校時代は青春のすべてをギャルサーにささげてきた元・ガングロギャルだが、中身は生粋の漫画&ゲームオタク。
少年・青年漫画を中心にメジャーからマイナーまでジャンルを問わずに何でも読む雑食系。でも王道ジャンプだけはやっぱり別格だと思っています。

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