一気読み派のアナタへ！今こそ読みたい最近完結した傑作たち

中年の女性が主人公のマンガというのはそう多くないですし、ましてやそれでこの面白さを最初から最後まで貫いてくれたのは非常に稀有と言えます。
社会で普通に生きることがちょっと難しかった45歳の主人公の、生々しく鮮烈な生き様。
最後の展開は賛否両論あるかもしれませんが、全体を通して生の感情に揺さぶられ続けた傑作です。
たかこの人生から何を受け取るかはあなた次第ですが、読めば確実に何か得たり思ったりする所はあるでしょう。

『三国志』や『キングダム』などが好きな方にはぜひ読んで頂きたい、13世紀モンゴルを舞台にした歴史物です。
崇高な目的を持って死力を尽くす登場人物たちの生き様は、すべての生けとし生ける者へ強く切実な問い掛けを発して来ます。
自分が死んだ後も続く世界、そしてそこで生きる者たちのための闘いには体中から様々な液体が流れざるを得ません。
惜しくも未完である傑作『皇国の守護者』の伊藤悠先生の筆力を最後まで堪能して下さい。

神話や民話、妖怪やUMAなどが好きな方はぜひこのカオスワールドへ！
独特のスタイリッシュな画作りも魅力的ですが、何より15巻かけて見事に描き切った物語が素晴らしいです。
外連味たっぷりで間違いなく人は選びますが、選ばれた人はとてつもなく幸せな時間を過ごせると太鼓判を押します。
1巻だけ読んでピンと来ないという方も、とりあえず2巻までは読んでみて欲しいです。

男子高校生がだべるだけ。それだけなのに面白い！……というのは、途中までの感想です。
実写化もされた本作は一つ一つの会話のセンスが凄まじく高く、「言葉の力」というのを強く感じさせてくれる作品であるのは確かです。
しかし、この作品はそれだけではありません。8巻で完結した今、ぜひ何も言わず最後まで一気に読んでみて下さい。絶対に、絶対に損はさせません！

少女マンガ史に残る傑作であると言ってまったく差し支えないでしょう。
しかしながら、その知名度はというと非常に物足りなさを感じます。
もっともっと評価されて然るべき作品。だからこそ、最終巻が出た今こそこの作品を強くオススメしたいです。
7冊というコンパクトな長さで、最上級の物語を過不足なく味わえます。
王道を気持ち良く読ませてくれる筆力に脱帽。久世番子先生の今後も楽しみです。