『君の膵臓をたべたい』ネタバレなしのあらすじ。本作の見どころは?

『君の膵臓をたべたい』ネタバレなしのあらすじ。本作の見どころは?

『君の膵臓をたべたい』は2017年に年間ベストセラー【文庫】第1位に輝き、映画やアニメなどさまざまなメディアで放映された人気作品で、”キミスイ”の愛称で親しまれています。原作の小説をもとに漫画化されており、上下2巻で構成されているため手軽に読みやすいのも特徴です。映画版とは違った展開の漫画版『君の膵臓をたべたい』について、概要やあらすじ・魅力を紹介します。

目次

  1. 1
    『君の膵臓をたべたい』の概要
    原作は住野よるさんの小説
    実写映画・アニメ映画も放映
  2. 2
    『君の膵臓をたべたい』ネタバレなしのあらすじ
    病院で一冊の文庫本を拾う
    文庫本の持ち主・桜良と遊ぶ
    新幹線での旅行
    入院する桜良。次第に…
  3. 3
    『君の膵臓をたべたい』見どころは?
    主人公の名前
    主人公の感情の変化
  4. 4
    『君の膵臓をたべたい』原作と違いはある?
    漫画と原作に違いはほぼない
    アニメと比べるとキャラクターの絵柄が幼い
  5. 5
    かけがえのない青春を思い出されてくれる
  • 君の膵臓をたべたい : 下

    少年・青年マンガ
    4.7
    500

    「原作の目指したものを、漫画でしか出来ないやり方で描いてくださいました」(住野よる) 原作者も太鼓判。本屋大賞2位のベストセラー青春小説を完全コミック化!本好きで内向的な高校生の【僕】は、天真爛漫なクラスメイト・山内桜良が膵臓の病で余命いくばくもないをことを知ってしまう。秘密を共有する二人は交流を通じて徐々に親しくなるが、ちょっとしたことで関係を悪化させてしまい…。「君の膵臓をたべたい」…このタイトルに、あなたはきっと涙する。原作の感動をそのままに。期待を決して裏切らない完結編。

    『君の膵臓をたべたい』の概要

    『君の膵臓をたべたい』は原作小説から始まり、映画化・劇場アニメ化などさまざまな形でメディアミックスされています。まずは『君の膵臓をたべたい』の概要について解説していきます。

    原作は住野よるさんの小説

    『君の膵臓をたべたい』は、住野 よるさんが『小説家になろう』に投稿していたデビュー作品です。 2017年 TSUTAYA 年間ランキング【文庫部門】第1位を獲得し、年間ベストセラー【文庫】第1位(出版販売会社調べ)にも輝きました。2018年9月1日には、劇場アニメ化されています。 『君の膵臓をたべたい』実写映画版のストーリーは、原作とは異なります。映画版では12年後の”現在”が舞台となっており、”過去”と“現在”を行き来しながら物語が進むのです。 映画の内容を知ってから漫画の方を読む場合でも、映画とは違った展開に再び楽しむことができるでしょう。

    実写映画・アニメ映画も放映

    『君の膵臓をたべたい』は実写映画が放映されています。実写映画では膵臓の病を抱えるヒロイン・山内 桜良(やまうち さくら)を浜辺 美波さん、主人公役は北村 匠海さんが演じています。 また、12年後の主人公役は小栗 旬さん、桜良の親友”恭子”役は北川 景子さんが演じました。 「君の膵臓をたべたい」はアニメ映画も放映されています。主人公を若手俳優の高杉 真宙さん、桜良役を若手人気声優のLynnさんが担当しました。 実写版・アニメ版とそれぞれ違う魅力があるため、漫画版を読んで気になった場合はぜひ見比べてみてください。

    『君の膵臓をたべたい』ネタバレなしのあらすじ

    タイトルからはどのようなストーリーか想像もできない『君の膵臓をたべたい』は、どのような作品なのでしょうか。主人公が病院で一冊の文庫本を拾うところから、物語が始まります。

    病院で一冊の文庫本を拾う

    主人公は病院で盲腸の手術を受け、その抜糸をしてもらうために待合室で待っているときに一冊の文庫本を拾います。本のタイトルは手書きで”共病文庫”とあり、中を見てみると闘病記録が書いてありました。 本には、「私は後数年で死んじゃう」と記されています。文庫本を書いた人は膵臓の病気を抱えており、その事実を受け止め病気と一緒に生きるために書いているようでした。 共病文庫を読んでいると、ふいに「それ私のなんだ」と声をかけられます。このできごとが、桜良と接点を持つきっかけとなりました。 クラスの人気者である桜良の秘密を知った主人公は、”死ぬまでにやりたいこと”を行う桜良に巻き込まれていくのでした。

    文庫本の持ち主・桜良と遊ぶ

    ある日桜良から、「日曜日のお昼11時に駅前に集合」といきなり言われます。怪訝な顔をして迷っていた主人公でしたが、待ち合わせ場所に行くことにしました。 向かった先は焼き肉屋、見たこともないお肉を前に桜良は満面の笑みで楽しんでいます。そんな桜良の姿を見ていた主人公が「本当にもうすぐ死ぬの?」と感じるほどです。 別の日にも、桜良から「死ぬ前に行きたい所がある」と言われた主人公はスイーツを食べに行くことになりました。そのお店では、桜良の親友である恭子と遭遇してしまいます。 恭子は二人の関係性を疑っており、主人公には敵対心を向けていました。それほど大事に思ってくれている恭子に、桜良は病気のことを伝えていません。主人公は病気のことを伝えなくてもいいのかと確認しますが、桜良は首を横に振るのでした。

    新幹線での旅行

    テスト休みに入り、主人公は桜良から遠出の誘いを受けます。主人公は日帰り旅行のつもりで待ち合わせ場所に行きますが、桜良は宿泊を伴う旅行に出かける計画を立てていました。 主人公は呆然としたまま新幹線に乗せられ、旅行することになります。主人公と桜良は観光を楽しみました。 観光が一段落し、宿泊する予定のホテルに着いた際に問題が発生します。ホテル側のミスで、主人公と桜良は一緒の部屋で泊まることになったのです。桜良はドキドキしながらも主人公をからかい、状況を楽しんでいるようでした。 しかし主人公は現実を突きつけられます。お風呂に入っている桜良から、リュックから洗顔クリームを出すよう頼まれたとき、大量の薬や注射器を見てしまいました。このときになって改めて、桜良が死ぬという事実を目の当たりにします。

    入院する桜良。次第に…

    補習の一日目、桜良の姿は見えません。桜良からのメールには、入院していると書かれていました。主人公は心配になり、病院まで見舞いに行きます。 桜良は元気そうでした。2週間くらいの入院で、特別な薬を体に入れるだけと言っています。「元気になったら、学校に行く」と言ういつもと変わらない桜良の姿を見て、主人公はほっとします。 夏休みのある日、主人公は彼女から呼び出されます。主人公は何かあったかと思い不安を感じますが、実際に桜良に会ってみると彼女は元気そうです。 桜良の姿に主人公は嫌な予感がしますが、その正体ははっきりとわかりませんでした。主人公は彼女から、2週間入院が延びたと伝えられます。彼女の死は着実に迫っているようでした。

    『君の膵臓をたべたい』見どころは?

    小説版とは違った漫画版『君の膵臓をたべたい』の見どころについて紹介します。

    主人公の名前

    主人公の名前がラストシーンまで明かされない点は、『君の膵臓をたべたい』の見どころの一つです。主人公の名前が明かされない代わりに、桜良からは色々な呼ばれ方をされており、その呼称は非常にバリエーション豊かです。 桜良と主人公の関係性が変わるにつれて、桜良が主人公を呼ぶときの名前が変化していきます。なぜなら主人公は"名前を呼ばれたときに、自分のことをどう思っているのか想像するのが趣味"だからです。 しかし途中で主人公は、桜良が自分のことをどのように思っているか分からなくなります。桜良が主人公をどのように呼んでいるのか着目しながら読み進めると、より作品を楽しめるでしょう。

    主人公の感情の変化

    積極的に人と関わりを持とうとしなかった主人公が、桜良と関係を持つことで感情が豊かになっていきます。主人公の感情が変化していくところも、見どころの一つです。 物語の最初、主人公は感情を表に出すことはなく、無表情でした。しかしストーリーが進むにつれて、”困惑”や”怒り”といった感情を表に出すようになります。 また、”悲しい”という感情ひとつをとっても、『君の膵臓をたべたい』ではバリエーション豊かに表現されており、心を打たれるでしょう。

    『君の膵臓をたべたい』原作と違いはある?

    『君の膵臓をたべたい』の原作版と、実写映画のストーリーには大きな違いがありました。原作版と漫画版には大きな違いはあるのか解説していきます。

    漫画と原作に違いはほぼない

    原作が小説の作品が漫画化されたときにオリジナルな展開が追加されていて、残念な気持ちになった方も多いのではないでしょうか?『君の膵臓をたべたい』は忠実に原作を表現しており、漫画版と原作版に大きな違いはありません。 漫画の尺の都合上省略されている部分はありますが、その分絵で補完されうまく表現されています。原作版を読んだことがある人でも、漫画版を楽しむことができるでしょう。

    アニメと比べるとキャラクターの絵柄が幼い

    『君の膵臓をたべたい』は、アニメ版と比べると、漫画版の絵柄は幼く描かれています。かわいいイラストが好みの方にとっては、読みやすい絵柄といえるでしょう。 アニメ版は絵柄がかわいいというよりはきれいで、大人っぽく描かれています。漫画版の主人公は根暗な印象が強いですが、少女漫画のようなイケメンに描かれています。 一方で、漫画版の絵柄が幼めに描かれているからといって、違和感があるわけではありません。絵柄が幼い分、表情がダイレクトに伝わってきます。 アニメ版との絵柄の違いを楽しみながら、漫画を読んでみるのもよいでしょう。

    かけがえのない青春を思い出されてくれる

    『君の膵臓をたべたい』は、さまざまな形でメディアミックスを果たしている人気の作品です。実写映画を見て、原作が気になった方も多いのではないでしょう。 原作版は小説のため、普段からあまり本を読まない方にとっては抵抗があるでしょう。漫画版は上下2巻でまとめられており、手軽に読めるためおすすめです。 『君の膵臓をたべたい』を読んで、学生時代の青春を思い出してみてはいかがでしょうか。

  • 君の膵臓をたべたい : 上

    少年・青年マンガ
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    「君の膵臓を食べたい」 「その君っていうのは僕のこと?」 「他に?」 本屋大賞2位、至高の青春小説を「ひとひら」の名手が完全コミック化!高校生の【僕】は、クラスメイト・山内桜良が重病で余命いくばくもないことを偶然知ってしまう。ただし桜良は病人とは思えないほど元気で天真爛漫、内向的な【僕】とは正反対である。秘密を共有する2人の奇妙な交流が始まった…!読後、みんながこのタイトルに涙した…ベストセラーの感動をそのままコミックで!待望の第一弾。

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