バイクマンガにはさまざまな種類があり、ほのぼのとした日常ものからヤンキーものまで多くのジャンルが存在します。多様なバイクマンガの中から、おすすめ作品をテイスト別に解説していきましょう。
凸凹 DEKOBOKO
オフロードバイクに乗って競技に参加している女子中学生、勇希(ゆうき)は、幼なじみで同じバイク乗りの清志(きよし)と互いに競い合っている仲でした。 しかし、勇希は引っ越しで地元を離れることに。2人で走る最後のレースで、勇希は「勝ったら好きだと言う」と決意します。しかしレース中にトラブルが発生し、彼女の好意は結局秘められたまま引っ越しを迎えました。 それから時が少し経ち、2人は再び勝負の舞台に立ちます。勝負の行方ももちろんですが、2人の距離感にも要注目です。中学生の男女の淡い気持ちに、読んでいて胸が切なくなる作品です。オフロードバイクの世界が好きな人はもちろん、少年少女の青春模様が好きな人にもおすすめできます。
グッバイエバーグリーン
少年・青年マンガ女子高校生の翼がバイクの免許をとった。祖父が工房に遺した古いYAMAHAを再び走らせるために。少女とバイクと忘れられない夏の物語――かつて伝説のバイク専門誌『RIDE』に連載された名作が、ついに一冊の本にまとまる。
グッバイエバーグリーン
女子高生の翼(つばさ)は、祖父の工房によく出入りしていました。しかし祖父が死んで2カ月が経ち、親が工房を売りに出そうとしていることを知ります。 そんな折、工房のガレージでバイクを見つけた翼は、そのバイクに乗ることを決め免許を取得、バイク乗りとしての一歩を踏み出していくというお話です。 ぶっきらぼうだけど親切なバイク店の親父さんや、同じくバイク乗りの転校生ら、周りの人たちとも関わる中で、大切な思い出を増やしていく様子が描かれています。ほのぼのとした世界観の中で、少し切ない雰囲気が漂っていて、センチメンタルな気持ちに浸ることができるでしょう。