ダウンな気分になる鬱マンガ。おすすめの20作品を紹介

ダウンな気分になる鬱マンガ。おすすめの20作品を紹介

マンガにはファンタジーや恋愛だけでなく「登場人物に救いがない」「読んでいて鬱になる」といった気分が沈んでくる内容もあります。そうしたマンガは反面教師としての役割や、今の自分が幸せであることを噛みしめるのに役立ちます。今回はそんなマンガを集めてみました。主人公や周囲の人々、そして世界観など、あらゆる要因が読者を鬱にするマンガの数々を読んでみてください。

  • 主人公がとにかく不幸なマンガ

    ミスミソウ 完全版 : 6

    少年・青年マンガ
    2.6
    400

    「おじいちゃん、私ね……人を殺したの――」 クラスメートにより家族を殺された少女「春花」。 少女の心に、冷たい悪意が降り積もり、溢れ出したとき、雪深い田舎町で凄惨な復讐劇が巻き起こる。 雪解けの後に芽吹くのは希望の花か、悲劇の徒花か―― ※第20話は完全版で特別描き下ろしを収録。

    主人公の境遇が過酷すぎて、気分が暗くなってくる…そんなマンガもあります。主人公の視点から味わう陰惨な過去や悲惨な状況に置かれたマンガを紹介します。

  • ミスミソウ 完全版 : 1

    少年・青年マンガ
    2.6
    400

    「私は家族を焼き殺された――。」 三角草(ミスミソウ)。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。 閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、壮絶なイジメだった。 せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する―――!!

    ミスミソウ

    同級生からのいじめの末に、家に火をつけられてしまう主人公。両親は死亡し、唯一生き残った妹も大やけど負ってしまいます。同級生達は証拠隠滅のために主人公に自殺させようとしますが、事の真相を知った主人公はこれを拒否し、同級生に対し復讐を開始します。 いじめの被害者である春花(はるか)や野咲(のざき)家の家族の人たちはとても優しい人間なだけに、いじめの凄惨さが一層際立ちます。復讐以外に生きる意味を見つけられなかった少女の悲しい物語です。

  • ダンス・マカブル ~西洋暗黒小史~ 1

    少年・青年マンガ
    -
    590

    中世ヨーロッパで連綿と続き、とりわけ後期では異常なほど発達を遂げた拷問と残酷な処刑の数々。特権階級を持つ貴族たちの際限のない欲望から生み出されたものや、「魔女裁判」や「異端審問」など宗教家たちのエゴから生まれたものなど、多岐にわたるそれらの拷問具や処刑法が使用された様々なエピソードをオムニバスで綴る暗黒絵巻――。

    ダンス・マカブル

    "魔女裁判"や"異端審問"をはじめ、西洋にまつわる悲惨な話を集めたオムニバスです。ジャンヌダルクが火あぶりにされるまでに行われた仕打ちや、ジル・ド・レが起こした凄惨な事件、処刑人サンソンの苦悩など、歴史上の事件も取り扱っています。 拷問や殺人の様子がリアルに描かれていて、凄惨な内容です。なぜ、当時の人々がそのような仕打ちを受けなければならなかったのかを考えさせられてしまいます。

  • おやすみプンプン 1

    少年・青年マンガ
    4.0
    690

    ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…?

    おやすみプンプン

    主人公の波乱かつ不幸な人生を書いた作品です。人間の環境の後ろ暗さや葛藤が丁寧に描かれていて、暗い部分で共感できてしまいます。 ノイローゼ気味の家族や他者に殺意を抱く友人など、闇の深い人物達が次々に登場します。主人公の外見は非常にかわいらしいのですが、それがかえってマンガの陰惨さを引き立てます。 主人公は作中で成長していきますが、さまざまな鬱展開が待ち受けていて決して正しく成長できたとは言えません。

  • 善悪の屑(1)

    少年・青年マンガ
    4.3
    500

    過去を背負った2人の男が担うのは「復讐の代行」。屑には屑による制裁を!「正義」の意味を問う問題作!

    善悪の屑

    少年だからという理由で罰を受けなかった殺人者、自殺に追い込んだものの学校の隠蔽体質によって許された教師。そうした後味の悪い事件には被害者遺族の無念がつきまといます。 そんな遺族の復讐代行を行っているのが本作の主人公です。加害者のやったことに合わせる形で、足先から肉をそぎ落としたり、目を潰したりとかなり悲惨な方法で復讐を代行します。 主人公がそのような仕事を始めたのは、自分自身が同じような経験をしたことがきっかけでした。仕事中に家にいた妻と子どもが殺されたのですが、犯人は警察官僚の息子だったという理由で捜査が妨害されていたのです。そうした過去から、被害者の感情を理解しています。

  • おくることば(1)

    少年・青年マンガ
    4.8
    690

    ある日、男子高校生・佐原は交通事故により死亡した。だが、その死は事故によるものではなかった。幼なじみの少女・千秋によって殺されたのだ。なぜ千秋は自分を殺したのか――? 佐原の死をきっかけにクラスメイトたちの本当の想い、そして新たな真実が見えてくる。

    おくることば

    死者の視点から話が進行していくという一風変わったマンガです。男子高校生である佐原(さはら)は、交通事故により死亡しました。ところがその死は事故ではなく、実は幼馴染の千秋(ちあき)によって意図的に起こされた殺人事件だったのです。 なぜ千秋がそのようなことをしたのかが、作品が進むにつれて明らかになっていきます。また主人公が死んだことによって明らかになる怨みや嫌悪といった負の人間関係は、本人の視点から見るとショッキングです。ミステリーマンガですが、心理描写や展開によって鬱にさせられます。

  • 報われない人々を描いたマンガ

    死役所 18巻【電子特典付き】

    少年・青年マンガ
    4.3
    580

    お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“生きてる以上に苦しいことなんてない”誰にも見えない痛みを、抱えていませんか?魂抉る死者との対話、彷徨の第18巻。【電子版特典】巻末には電子書籍限定の4コマ漫画を収録!

    ある日突然訪れた不幸、自業自得で再生の機会を奪われた人々…そんな報われない人を描いたマンガ作品を紹介します。

  • 死役所 1巻

    少年・青年マンガ
    4.3
    620

    お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“助けたこと、後悔してるんです。…こんなことを考えてる、自分が嫌で…”命を棄ててまで、守りたいものはありますか? 魂抉る死者との対話、待望の第1巻。

    死役所

    死んだ人があの世に行くための手続きをする"死役所"の様子を描いた作品です。自殺や病死、事故死あるいは他殺など、死因は違えど現世を去った人々が書類を記入するのですが、そこでは死者たちがなぜ死ぬに至ったのか、回想という形で詳しく描かれます。 基本的に悔いなく大往生した人は描かれず、家族の虐待によって死亡した子どもや、幸せのただ中で事故に見舞われた人など、やりきれない人物が多く描写されます。 死役所に勤める職員は"過去に人を殺したことがある"というのが条件であり、職員の過去もときおり描かれます。

  • 闇金ウシジマくん 1

    少年・青年マンガ
    4.4
    630

    オモテの金融機関に見捨てられた、哀れなヤツらの人生にトドメを刺す――闇金融の世界に生きるダークヒーロー、ここに誕生!! 丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。

    闇金ウシジマくん

    10日で貸付金の5割の利息が上乗せされるという法外な闇金会社の社長・ウシジマくんの視点から、債務者の悲惨な状況を描いています。 闇金に手を出す債務者というのは信用情報がすでにブラックリストに入っているなど普通のキャッシングができない人ばかりです。恐ろしいのは、そんな状況にまで追い込まれても、債務者にはさほど危機感がないという点です。 みなどこか他人事で、先のことを考えないようにしています。そんな債務者をウシジマくんは容赦なく、体や命を対価にしてでも借金を取り立てます。 債務者は最終的に落ちるところまで落ちてしまい、救われるものはほとんどいません。闇金の凄惨さを教えてくれる反面教師的なマンガでもあります。

  • 地獄少女(1)

    少女・女性マンガ
    3.4
    500

    ねえ、地獄通信って知ってる? 午前0時にだけアクセスできるサイト・地獄通信。そこに憎い相手の名まえをかきこむと、「地獄少女」があらわれて怨みを晴らしてくれる……。子どもたちの間で広まった都市伝説。でも、ウワサは本当だった――。

    地獄少女

    少女マンガらしく絵はとてもかわいらしいのですが、内容は悲惨です。ひどいいじめを受けている学生、セクハラを受けていて心身共に限界の社会人など、他人に対して強い恨みを持っている人達は”地獄通信”というサイトに行き着きます。 地獄通信で憎い相手の名前を書き込むと、地獄少女が恨みを晴らしてくれる代わりに、依頼者の魂は死後に地獄に堕ちる…そんな都市伝説めいた話です。明らかに怪しいのですが、そんな怪しいサイトに頼るしかないほどに追い詰められる被害者たちの様子が、丁寧に描かれています。 恨みを地獄少女に晴らしてもらったところで、依頼しても魂が地獄に落ちることが確定しているためなんともやりきれません。

  • スカイハイ 1

    少年・青年マンガ
    1.0
    616

    “人は死んでもまだ終わらない”怨みの門番・イズコが、最期の嘆きの選択、見届けましょう。親友に殺された妊婦が選んだ嘆きの選択は…。第1話「gain」他、背筋がぞぞぞっと寒くなる5つの死の物語…。

    スカイハイ

    不慮の事故や殺人によって命を落とした被害者は、死後に"恨みの門"へと送られます。そこでは"天国に行って再生の機会を待つ""現世に留まる""現世の人間を1人呪い殺して地獄に行く"という三つの選択肢を与えられます。 被害者は自分が死ぬ直前までの記憶を振り返りながら、いずれかを決断します。理不尽に殺された者もいれば、自分の死を悲しんでくれる者もいます。どのエピソードでも死者にできることは何もなく、悲しい気持ちにさせられます。 各話ごとに被害者が違うオムニバス形式の作品で、色々な人の不幸を垣間見ることができます。

  • 不気味さが際立つサイコなマンガ

    悪の教典(9)

    少年・青年マンガ
    3.7
    690

    前代未聞の大殺戮劇は大詰めを迎えていた。文化祭準備日の夜、愛人の生徒・美彌(みや)を屋上から突き落とした蓮実聖司(はすみ・せいじ)は、己の凶行をもみ消すためクラス40人の完全殺害を決行。だが、生徒から予期せぬ反撃を食らい、さらには駆けつけた警察隊の追及も受け、物語は驚天動地の結末を迎える。貴志祐介の話題作を緻密な筆致で漫画化した漆黒のスクール・サイコホラーがついに完結。特別編「蓮実少年DAYS」も緊急収録!

    通常の常識では推し量れない、キャラクターの思考や行動が理解できない、そんな不気味さの際立つマンガを紹介します。