初恋の女性が遺した娘が女になった時、それは男の葛藤の始まりだった──。高校教師・津端陽市(つばたひろいち)は、初恋の人・弘前柊子(ひろまえしゅうこ)の遺言を守り、彼女の娘・ユヅコの親代わりとなって育ててきた。津端の高校の教え子となったユヅコは、成績優秀、品行方正、絵に描いたような優等生…だが、ひとつ大きな問題が。「お母さんの代わりに、私を好きにしていいんだよ」柊子に永遠に叶わない恋をする津端に、その身の全てを捧げようとするユヅコ。母親と瓜二つの姿で欲情を煽るユヅコに、津端の理性は限界で──!?一途過ぎる想いを抱えたふたりの、甘く切ない恋物語。