美しい妹の身代わりとして、私は愛されぬ花嫁になる――
「君は……偽者じゃないか」苛立つ伯爵チャールズに背を向けられ、エロイーズは彼のもとに押しかけたことを後悔していた。そう、伯爵が恋し求婚したのは美しい妹であって、姉の私ではないのだ。その妹に駆け落ちされ、いま彼の自尊心は傷ついている。伯爵の冷たさに怯みつつも、エロイーズは勇気を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」ばかげた話だとチャールズに怖い顔で一蹴され、思わず目に涙をためたエロイーズは、肩を落としていとまを乞うた。すると、思案顔のチャールズが引き留め、彼女の真意を尋ねた。「なぜこんな思いきったことを? 私に恋をしたなんて言わないでくれよ」
■思わず応援したくなるヒロインを描いて人気のリージェンシー作家アニー・バロウズの名作をお贈りします。冷酷と評される伯爵と心優しき日陰の乙女の、笑いあり涙ありのシンデレラ・ロマンス!
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
