もと先生の作品が好きで購入しました。英国物が得意なもと先生に相応しいお話。お屋敷やお庭もすごく素敵に描かれてます。特に伯爵がヒロインを案内した、樹氷のトンネルに日が差して『大聖堂の天井のよう』とヒロインに言わしめたシーンがとても好き。この時代のクリスマスの様子や階級の違う子供たちの交流なども描かれてて、こうやってノブレス・オブリージュを体得していくんだなとか思いました。ストーリーも氷の伯爵と呼ばれる伯爵の心の氷が、少ーしずつ、少ーしずつヒロインの心持ちの良さ(ホントに健気ないい子)で溶けていく様子にキュンキュンしました。