兄の孝一が亡くなって一年になる。義姉の香矢子は実家に帰らず、兄といた田舎家に一人で暮らしていた。「遠いところをありがとう」その日、弟の貴士は義姉の家をやって来た。電球の取り換えとか家の修繕を手伝いに来たのだった。その夜、貴士が寝ようとすると、かすかな、押し殺すような音が聞こえる。誰かが泣いているような…。音のする方を辿ってみると、兄の位牌の前で、義姉が拘束具を身にまとい、自らバイブを股間に挿入して自慰をしていた。「た…貴士く…!?」畳にはバイブやらローターが。「これ全部 兄貴か?」「だから兄貴じゃなきゃダメなのかよ!」と詰め寄る貴士。そして「こんな家…出よう もう自由になっていいんだ!」と、義姉を抱き寄せた。「それでもいい…俺は義姉さんのすべてが好きなんだ」兄に都合のいいように調教された義姉を、そのまま受け入れようと思ったのだ。香矢子は泣き顔にかすかな微笑みを浮かべ「また……気持ちよくなれる」とつぶやいた。そして二人は唇を重ねる。「これも使って」義姉は貴士にバイブを手渡し「二人でいっぱいイジめて」と懇願するのだった。