「なんじゃと?もう一度言うてみい 澄枝」「はい 私と離婚して下さいまし」義母・澄枝は富蔵に離婚を申し出た。しかし富蔵がそれを受け入れるはずもなかった。「貴様が誰の女(もの)なのか忘れたなら体で思い出させてやるぞ」澄枝は富蔵に蔵で縛り上げられ折檻されることになる。翌朝、母の姿が見えないので、薫は屋敷内を捜していた。と、蔵の扉が開いている。中を覗くと地下室への階段が…。そこには縄で天井から吊るされた無残な姿の母がいた。助けようとする薫、その背後に富蔵が忍び寄る。薫もまた囚われの身となり、そして女であることが発覚してしまった。「よくも儂を謀(たばか)ったものじゃて まさか女子(おなご)とはのう」「たっぷり可愛がってやるぞい」ちょうどその頃、光二とみつ子は、薫と義母、そして義父もいないこと気づき、屋敷の中を探し始めるのだった。