小野高志は還暦の歴史小説家。ある日、自宅の裏庭にある空井戸が黄泉の国に繋がっていることを知る。そして、閻魔大王ならぬ、淫魔大王と会い、地獄行きにする人間の選別を手伝うことに。代わりに精力が倍以上になり、落ちない女はいなくなった。高志は自宅近くの公園で、20歳で死んだ最初の恋人・清美の生き写しと遭遇する。彼女に絡んでいた不良3人を地獄送りにすると、直接話を聞いてみた。彼女の名前は沙也香。20歳の大学生で、清美は大叔母にあたるらしい。高志の話も祖母から聞いたことがあるという。長い黒髪に黒目がちの眼差し、浮かぶえくぼに、清楚な服装、膨らみはじめた胸。見れば見るほど清美にそっくりだった。沙也香は自宅に招いてくれると、突然、「私、小野さんに処女を捧げます」と宣言する。清美とは最後までできなかった高志は、その悔いを埋めるように、無垢な乳房に手をはわせると……。