新約聖書の山上の垂訓「地の塩、天の光」にちなむ。塩は、腐敗を防ぐことから、優れたものの比喩で、キリストの教えを示している。本書で、キリスト教学者が信仰の意味を説く。塩とは腐敗を防ぎ、役立つものの比喩であり、愛と慈悲の象徴でもある。
【目次】
まえがき 宣教第二世紀を迎えて
I
キリスト者の信仰
喜ばしきおとずれ
復活の証人
クリスマスの恩寵
十字架の死と復活
II
キリスト者の生活
キリストにある人間
人生の革新と社会の革新
ナチズムとドイツの知識人 極限状況におけるエリートの存在型態
日本のキリスト者の戦争責任
III
キリスト者としてこう考える 警職法改正の問題をめぐって
現代の政治神話に抗して
安保条約改定の意味するもの
原子時代の戦争と平和
デモクラシーの危機に際して 強行採決の政治的意味
日本の民主主義を創るもの むすびに代えて
あとがき
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