剣禅一如の境地を求めて剣の道を極めんとした宮本武蔵の半生を、吉川英治が国民的ロマンに昇華!推挙された将軍家師範役への命を前に迷う武蔵。しかし、沙汰止みとなり、剣の道を究めるために、独り修行に入っていく。そして、先に細川家に仕官した、宿命のライバル、小次郎との対決は刻々と迫ってくる……。 ついに『宮本武蔵』完結!目次二天の巻(続)逃げ水の記栄達の門天音円明の巻春告鳥奔牛麻の胚子草埃童心地描図大日古今逍遙紐春・雨を帯ぶ港熱湯無可先生無為の殻苧環円飾磨染風便り観音世の潮路待宵舟鷹と女と十三日前馬の沓日出づる頃彼の人・この人魚歌水心