あらすじ余命幾ばくも無い柳川吉保の最後の標的、 それは当代の幼将軍・家継であった。 策を託された紀伊国屋文左衛門は江戸城奥で 厳重に警固される標的をはいかに狙うのか? 一方、将軍暗殺準備の障壁となる 勘定吟味役・水城聡四郎には 幾重もの足止め策が―――。 【勘定吟味役とは】 幕府の財政を司る勘定方において、虚偽申告や恣意的支出を 見張る役目。不正があれば調査・探索し、その証拠を掴む。 金にまつわる全てを監査する捜査権限を持つ。