しるぢる 分冊版１０

高校を卒業して６年ぶり、同級生だった“なち”から連絡を受けた“ゆう”は、なちがいるネットカフェにやって来た。なちはロクデナシの旦那の元から家出して、そこで寝泊りをしているのだった。「ねえ…私たち　キスまでしかしてなかったよね」なちはそう言うと、ゆうに唇を重ねてきた。「続き…しよっか？」そう言ってなちはフェラを始める。そのまま二人はネットカフェの狭い個室で愛し合うのだった。借金に浮気、そしてなちへの暴力…。高校時代の彼女とそのまま結ばれることなく過ぎ去った時間。そのままゆうと結ばれていたなら…、どこかで狂ってしまったなちの人生。やがてゆうはある決心をするが…。性愛と哀歓が交じり合うネカフェの愛の小部屋。