妖怪奉行の下にあるも同心の本分を貫くべく真木登一郎とともに…。南町奉行にもへつらわぬ下っ端同心は町の治安を守るために奔走していた。真木登一郎との出会いで盗賊一味一掃となるか…。真木登一郎の暮らすのっぴき横丁の長屋に盗人が押し入った。続く盗難騒ぎの解決に力添えをするのは「はぐれ同心」大崎角之進だ。奢侈禁止令を振りかざして庶民を弾圧する老中の水野忠邦と南町奉行の鳥居耀蔵に密かに反発し、登一郎とともに、心意気と意地で悪に立ち向かう。中間二人に追われるところを登一郎に救われた、何やら訳ありの吾作が鍵を握っているらしいが…。第11回 日本歴史時代作家協会賞 シリーズ賞