母子の命を狙うのは、理不尽な武家の都合。真木登一郎が動く!助けを求めて横丁に現れた乳飲み子を抱えた若い娘をいかにして救うのか⋯⋯。名門の力とのっぴき横丁の知恵がぶつかり合う。のっぴき横丁に「訳あり」の母娘が駆け込んで来た。娘の腕に抱かれた乳飲み子は、さる大名家の落とし胤という。奥女中だった娘は御家相続の争いから我が子の命を守るため、子守りのお縁の長屋に身を隠す。しかし、やがて隠密役とも思われる武士の姿が横丁に現われ、真木登一郎と横丁の住人は母子のために様々ないちろう策を弄して、二人を守ろうと奔走する。第11回 日本歴史時代作家協会 シリーズ賞 第5弾!