新しいアイデア、産業界が求めるスキルを持った労働力、
新たな雇用を創出し、競争力をもたらす、
豊かなビジネス生態系を実現させるためには、
大学、起業家、労働市場、職業訓練プログラムなどの
基盤組織をネットワーク化する必要がある。
特に、「知識創造とベンチャー創出」「小規模企業と大企業」
「教育の内容と雇用機会」「さまざまな分野のリーダー」という
4つの領域での連携が欠かせない。
たとえば、知識創造拠点、研究拠点、
インキュベーター、テスト・サイト、
イノベーション地区などを活用し、
新しいアイデアや技術を事業化する試みが行われている。
IBMの中小企業活用の取り組み、産学連携による人材教育など、
参考になる事例は多数ある。
企業は組織の枠を超えて、
革新的な解決策や成長事業を生み出す協業に参画し、
投資をしていく必要がある。それは革新的な解決策や成長事業の創出を促し、
当事者だけでなく、経済や社会の利益にもなる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2012年6月号)』に
掲載された論文を電子書籍化したものです。