【内容紹介・目次・著者略歴】
1960年代から今日まで、総合雑誌、その他のために執筆した時評的論説の集成。たんなる状況批判にとどまらず、比較思想史的観点から原理的分析を試み、低きに流れる世の潮流に鋭く警鐘を鳴らす。
【目次より】
一九六〇年代
1 宗教政党と民主主義
2 現代日本の政治神話
3 デモクラシーの国民教育
4 現代デモクラシーの思想と行動
付論 制度を踏破する《長征》
一九七〇年代
5 良心的兵役拒否の思想
6 国家と宗教 ヤスクニ問題の思想的文脈
7 祖国のための死とは何か
一九八〇年代
8 いま日本人であること
9 新しい生き方を求めて
10 希望としての教育 若き教師たちへ
一九九〇年代
11 国家と宗教・再論 比較思想史の視点から
二〇〇〇年代
12 「日の丸・君が代」を考える 思想・良心・信教の自由の観点から
13 日本国憲法前文を読み直す
あとがき 解説と解題に代えて
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宮田 光雄
1928年生まれ。政治学者・思想史家。東北大学法学部名誉教授。専門は、政治学、ヨーロッパ政治思想史。東京大学法学部政治学科卒。
二つの著作集がある。
『宮田光雄集 「聖書の信仰」』(全7巻 岩波書店)
「信仰案内」「聖書に聞く 説教選」「聖書を読む 解釈と展開」「国家と宗教」「平和の福音」 「解放の福音」「信仰と芸術」
『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻 創文社)
「平和思想史研究」「キリスト教思想史研究」「日本キリスト教思想史研究」「カール・バルトとその時代」「近代ドイツ政治思想史研究」「現代ドイツ政治思想史研究」 7巻「同時代史論」「ヨーロッパ思想史の旅」。
訳書に、E・カッシーラー『國家の神話』A・ケーベルレ『キリスト教的人間像』K・フォルレンダー『マキァヴェリからレーニンまで 近代の国家=社会理論』(監訳)エーバハルト・ベートゲ, レナーテ・ベートゲ『ディートリヒ・ボンヘッファー』アードルフ・ケーベルレ『信仰の豊かさを生きる』ディーター・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』などがある。