【内容紹介・目次・著者略歴】
聖書と信仰に関する重要な課題、キリスト教と国家、政治との関わりなど、キリスト教をめぐる諸問題に社会科学的・問題史的視点を加味して多角的に掘り下げた学際的論考一二篇。
【目次より】
I
1 論争の中の《山上の説教》 解釈の歴史とその諸類型
2 予定説と万人救済説 宗教改革者、内村鑑三、カール・バルト
3 宗教改革の精神と現代
4 現代社会における教会革新
5 ローズンゲンの精神史
II
6 国家と宗教
付論 アウグスティヌスの政治宗教批判
7 自由への大いなる歩み M・L・キングの思想と行動に学ぶ
8 十字架とハーケンクロイツ ドイツ教会闘争の政治学
付論 祈ることと正義を行なうこと
9 宗教政党と政教分離 西ドイツの場合
10 社会主義社会の国家と教会 東ドイツの場合
付論 東ドイツ末期の国家と教会
11 無神論社会で《非宗教的》に生きる 東ドイツのボンヘッファー像
終章 エキュメニカルな一致を求めて 『義認の教理に関する共同宣言』をめぐって
あとがき 解説と解題に代えて
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宮田 光雄
宮田 光雄 (みやた みつお)
1928年生まれ。政治学者・思想史家。東北大学法学部名誉教授。専門は、政治学、ヨーロッパ政治思想史。東京大学法学部政治学科卒。
二つの著作集がある。
『宮田光雄集 「聖書の信仰」』(全7巻 岩波書店)
「信仰案内」「聖書に聞く 説教選」「聖書を読む 解釈と展開」「国家と宗教」「平和の福音」 「解放の福音」「信仰と芸術」
『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻 創文社)
「平和思想史研究」「キリスト教思想史研究」「日本キリスト教思想史研究」「カール・バルトとその時代」「近代ドイツ政治思想史研究」「現代ドイツ政治思想史研究」 7巻「同時代史論」「ヨーロッパ思想史の旅」。
訳書に、E・カッシーラー『國家の神話』A・ケーベルレ『キリスト教的人間像』K・フォルレンダー『マキァヴェリからレーニンまで 近代の国家=社会理論』(監訳)エーバハルト・ベートゲ, レナーテ・ベートゲ『ディートリヒ・ボンヘッファー』アードルフ・ケーベルレ『信仰の豊かさを生きる』ディーター・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』などがある。