デザインエンジニアリング 「機能か、デザインか」の二者択一ではない
製造企業が自社製品の顧客価値を高めるためには、ものを創る技術(ハードとソフト)だけではなく、ユーザーインターフェース、デザイン、広告といった機能を統合して創り込むマネジメントが重要になっている。これは、ものづくり分野とクリエーティブな分野の統合によって価値を創造することであり、その統合的な顧客価値を「デザイン価値」と呼ぶ。このデザイン価値を創り出すには、デザインを重視するというよりも、デザインとエンジニアリングを真に融合させた経営が製造企業には求められることになる。本特集では、デザインとエンジニアリングの統合に関するアプローチについて多様な角度から論じ、この統合的な顧客価値創造のあり方を考察する。