★ロマンスファンも、アンチ・ロマンスファンも、この挑発的(プロヴォカティブ)なエロティカからは目が離せない! 1行を追うごとに、深く堕ちていく――愛の深淵へと。★ノーラはついに、自身がそれまで生きてきたSMの地下世界をザックの眼前にさらした。そしてそこに絶対神として君臨するソルンの正体も。ノーラの定義では、“エロティカとは、愛するが故に別れを選ぶ恋人たちの物語”――それは、ソルンとも、ウェスとも、決して結ばれることのないノーラ自身の物語なのだった。そして彼女が書き終えたとき、ザックは打ち明ける。去って行った最愛の妻グレースのことを。愛すればこその別れは、彼の物語でもあることを。ノーラとの共同作業は、いつしか互いの心の膿をさらけ出し、吸い、拭い合う癒やしとなっていたのだった。ノーラ、ザック、ウェス……物語が完成した今、ハッピーエンドは誰に訪れるのか。誰にも予想できない、極限のクライマックス!