言葉の達人たちと語った豊かな日本語の世界
NHKのアナウンサーとして多くの番組を担当した著者は、今も言葉に関わる仕事をしています。言葉について書きたいことが山ほどあるという著者が、言葉を自在に操る達人とともに、日本語に関してのこだわりや上手に使うノウハウを、興味深いエピソードを交えて語り合っています。
言葉を通してのコミュニケーションがさらに豊かになるヒントが散りばめられた一冊です。
ゲストの十人と、主な言葉を紹介すると……。
山根基世「幼いうちに、肉声のぬくもりや響き、リズムなどを体に叩き込んでおくことが、生涯その人の言葉を支えることになる」。
藤原正彦「メールやインターネットを百万時間したところで、教養は身につきません。身につくのは情報だけ。教養というのは、活字文化以外からは生まれない」。
姜尚中「ケータイ文化は、いい面もあるけれど失ったものも大きい」。
他に、鴨下信一、半藤一利、檀ふみ、ジョン・カビラ、佐高信、落合恵子、田辺聖子の各氏が登場します。
初出は、「本の窓」に連載された「言霊」です。