<江戸のカラーコーディネーター>お彩が活躍する人気シリーズ!天性の色彩感覚を持ち、色のことになると寝食忘れてしまう江戸っ子・お彩。その才能に目をつけた、煮ても焼いても食えない京男・右近。凸凹バディもいよいよ絶好調!右近に押し切られ、塚田屋で呉服の色見立てを始めたお彩。妾腹の弟である右近を目の敵にしている塚田屋の主人は、「新しい流行り色を作れ」と無理難題を出す。お彩と右近は、気風のいい辰巳芸者の蔦吉に助けを求めようとするが、けんもほろろな塩対応で取りつく島もない。しかし、右近には何やら秘策があるようで……。一方、近所の油店・香乃屋のお伊勢には、対照的な二人の婿候補が登場。濃紺の小袖も粋な弥助は若い娘たちにも大人気。文次郎は、野暮だとされる浅葱色が好きで、娘たちに「浅葱色」と陰でこっそり呼ばれている始末。はたして、恋の勝者は……?色は奇跡を起こせるか?江戸の色彩の奥深さが話題、文庫オリジナルシリーズ第三弾!