全巻(1-12巻 完結)

100億の男 10

4.3
3
690
上条の会社を訪れた琢矢は、重役たちのクーデター計画を知る。上条の失脚をくいとめた琢矢は、カミジョウコーポレーションの株主総会で、カミジョウとヤグミが正式に業務提携することを発表した。しかし、上条はその場でメインバンクと手を切ってしまう。ここで融資を止められると、経営がますます苦しくなるのだが…。
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100億の男の作品情報

あらすじ

上条の会社を訪れた琢矢は、重役たちのクーデター計画を知る。上条の失脚をくいとめた琢矢は、カミジョウコーポレーションの株主総会で、カミジョウとヤグミが正式に業務提携することを発表した。しかし、上条はその場でメインバンクと手を切ってしまう。ここで融資を止められると、経営がますます苦しくなるのだが…。

100億の男のレビュー

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    バナナさん
    4.0

    何といっても

    この「100億の男」では富沢琢矢と関わる多くの女性が華を添える。才媛で人間性の欠如の経緯もわかってもう一人の主役と云える久我山沙貴、若くして中国人を率いて人徳もある楊美娟、飽くまで市井の女なのがいい広瀬和美、見切ると冷淡になる情報屋のりさ子、屈折しきった社長令嬢の前島マリエ、正義にも燃えるルポライターの美村奈緒子、結局夫のような馬鹿な男が好きと悟る篠田冴子、研究では優秀でも他は苦手なレイチェル・ヘイズワード、悪魔さながらに酷薄な速見香織…
    中でも下半身を武器とする叩き上げの事業部本部長、森下圭が好き。酸いも甘いも噛み分けて、思惑を見せることなく沙貴の兄、善彦の愛人になっている。
    甚振られる原因を作った沙貴に窮地を脱するととどめを刺さなかったのはよかった。
    この圭は最終回前に沙貴と善彦の父、天善を見做してマリエや融資を受けるのがままならないベンチャー企業の社長達と共に絶縁された沙貴の導きで琢矢の下に駆け付けた。
    圭の活躍はこれからというところで連載は終わって残念。再登場しなかった冴子やレイチェルよりはましとする。
    2023/11/02
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    オリーブさん
    4.0
    主役の富沢琢矢の財界の頂点に立つ国土創成社の久我山天善との決着がつかず、消化不良の感のある本作だが、最たるものは大企業の鬱屈した社長令嬢、前島マリエの扱い。
    前島マリエは好きでもない相手とのお見合い(おそらくいずれ継ぐマエジマ(ここも前島マリエが気軽に賭け金を3千万持ち出せる)以上の超一流企業の跡取りとの政略結婚のため)を決められていた。前島マリエはスクールライフは描かれなかったが、身の丈に合わない所の興味のない学部に母が無理に通わせているのは想像に難くない。そうした母に反感を抱き、時には乱暴な喋り方をしながらも母に幼少の頃(前島マリエが赤ん坊の頃父の隆は亡くなり、母は仕事一筋)よりたまっていたものを爆発させる時は女性語を使った。爆破の際に「これでいいのよ」と諭している。
    成長して(経済連友会の紅一点の)母譲りの資質を開花させ、第3の「東洋の奇跡」(天善の娘で高慢さに見合う才覚があり、世界中から優秀な生徒が集まるビジネススクールでかつてない成績を収めた沙貴と10歳にして大学院で学んで沙貴の成績を塗り替えた楊美娟がそう言われた)と評される前島マリエが見たかった。
    美村奈緒子はあくまでルポライターとしてのショーケンこと根本健治の戦力にしてほしかった。真鍋政一との仕手戦後、才女となった前島マリエに驚嘆する健治を描いてほしかった。
    あらゆる分野で中国人に教えを乞われる楊に負けない有能さを前島マリエで見たかった。興味のない学部に行かされていた前島マリエがそこの授業内容に強くなって人に教えられれば、尚良し。
    2023/06/25
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    オリーブさん
    5.0
    琢矢にはなんだかんだと助けてくれる人がいるからできたけど、実際の世界なら振り込めサギの片棒担いで人生終わりそう
    2023/05/08

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