最悪の出会いを経て、行き場のない千紘が浩然の元に居候をして始まった共同生活。何かから逃げるように繰り返される引越しの中浩然が初めて見せる表情やしぐさに戸惑う千紘だったが心の距離が近づき、触れ合いにも甘さが混じる。気持ちを確かめ合ったふたりは身体だけでなく心も重ね映画館デートをしたり、プレゼントをもらったりと、〝普通の恋人″らしい穏やかな時間を過ごす日々。そんなふたりの前にひょっこり現れた男・マヤ。家を転々とし逃げ回るほど会いたくなかった相手を前に動揺を隠せないでいる浩然だったがーー?「俺がいなきゃ生きていけなくなってくれ」「・・・・・・もうなってる」痛みを抱えながら生きてきたふたり背中を寄せ合うように過ごす〝普通の幸せ″ーー束の間の平穏★単行本カバー下画像収録★