全巻(1-4巻 完結)

欠けてく夫婦、すれ違う私たち

すごい暗い展開だらけだった、柳二と恵里にはイライラしっぱなしだった、気分的に仕方ないかもだけど柳二の態度はなし

妊活中の夫婦、双方に悪いところがあって妊活を通してそれらに気づくことができ、前に進めるようになった、というハッピーエンドでしたが、全然すっきりしない。
夫は夫でシングルの女友達の子供の世話とかこつけて妻から逃げその家に入り浸る。いや、女友達（向こうには下心あり）の子供の面倒あんなに見るか？父親がわりをして、妻の気持ち考えろよ、と罵倒したくなりました。
妻は妻で側から見ていて、なんでそんなにこども欲しいの？と不思議で、手段が目的に入れ替わっている様でした。
仲良し友達カップルがいい人で問題に気づき解決に導いてくれたのがよかったですが。この人たちいなかったら別れてたね、というか、その方がよかった。
こんな状態の夫婦だったらこども持たない方がいいよ、という教訓からの試練といえば、二人は最終的に乗り越えたのかもしれません。がしかし、お互いが反省しやり直すというところまで来ても、う〜ん、この二人には何も感じることができなかった。なんか魅力に欠ける、キャラクターのみずみずしさがなく、問題を抱えて動き回っているだけで愛情や思いやりを持った人間味というものを感じさせない二人でした。
結果、お幸せに、と見ることができなく、モヤモヤが残るだけとなってしまった。残念、わたしが狭量なだけなのか、なんか読後感が良くなかった〜。
幸せのお裾分けをもらうではなく、勝手にやってろ、バカップル、という鼻白むお話です。がこれだけ感想を書くくらい読み応えはあるということでしょうか。
激辛感想あしからず。

こういうビターな恋愛ものは好きだけど
不自然に拗らせる展開だとモヤモヤ‥
結婚3年の夫婦が不妊で焦るのは仕方ないし
10年以上の付き合いなら恵理親子の柳二への接し方や関係性は
ちょっと度を越えてるって気づくはずなのに
何で友人カップルは不妊問題だけでギクシャクしてると決めつけ
一方だけが悪いみたいな、何それ。

そもそも今時、共働きだから子供は諦めて事実婚とか
は？って感じなんだけど。
それだったら世の中みんな子無し夫婦ばっかになっちゃうよ。
色々と無理のある設定だから
ヒロインが我儘で自己中で
夫は被害者という構図は無理がある。
だからいくら親友が説教しても説得力ない。
妻帯者が他所で家族ごっこのために家に帰らないのも
ヒロインが悪いから仕方ないという描き方だし
主人公夫婦が円満エンドだとしても読後感最悪になりそう。

ずっと重苦しい展開。
柳二の鈍さと思いやりのなさにイライラする。
瑠偉も、事情もわからず闇雲に早苗だけ責めるから
これじゃ「早苗が悪い、柳二が恵理と家族ごっこしても仕方ない」
みたいな言い訳が成り立つようにしてる。
面倒臭いからって妻を蔑ろにし
コソコソ隠れてシンママの家に入り浸りパパのように楽しんでたら
必死に妊活してる妻を傷つけると想像すらできないって
夫として、というか大人としてどうなの？
早苗に対して全く愛を感じないし
そんなにウンザリなら逃げてないで別れてあげなよって思う。
早苗を愛してたら、ちゃんと向き合うだろうし
恵理親子に逃げたりもしないだろうし。
てか最初から自分のことしか考えてないのは柳二の方。
行動も態度も最悪。
でも修復エンドに持っていくんだろうな、早苗だけ悪者にして
恵理とはそういう関係じゃないってことで有耶無耶にして。
けど恵理の子供どうすんの？ガッツリ父親面しといて。
もう恵理と再婚して昴のパパになれば
早苗もこれから新しい人生をやり直せるのに。