「普段のお礼に」と名古屋観光へ誘い出してくれた文治。姫子にとっては街へ出る事も、文治との外出も初めての体験! けれど夢のような一日を過ごす途中で、姫子はある事がどうしても気になってしまい……。
12歳の姫子と30歳の文治の純愛物語。広小路通りや名古屋城が描かれる観光回「栄華なる都市と悠久なる願い」をはじめ、第三集はふたりの世界が少しずつ「外」へと拡がっていく。姫子には尋常小学校で友人ができ、家へ招待するまでの仲に。一方で文治は、軍人としての彼を疎む者に新たな表情を見せる。そして姫子の祖父・敬次郎と文治が一局を交える回「歩と金」では、ついに婚姻の経緯が語られる!